前回は「サンクスカード」という社内コミュニケーションツールについてそのテンプレートや、導入事例について書きました。

今回はサンクスカードの効果について書いてみたいと思います。

サンクスカードの効果

サンクスカード 効果

参考URL:https://www.knowledgewing.com/kw/blog/2013/05/201305160900.html

以前にも紹介させていただいた富士通ラーニングメディア様では独自にアンケートを取られていて、その結果が上図となります。

承認する風土社内コミュニケーションの活性化というサンクスカードの狙いが達成できているのがわかります。

ただし、手書きだと業務に支障があるという否定的な意見もあるようです。
どんな施策でもメリット・デメリットはあると思いますのでこの辺りはバランスというか、会社の方針次第、というところでしょう。

新人における「感謝」が与える効果

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参考PDF:http://www.lmi.ne.jp/news/2013/201305211401647.html

モチベーションエンジニアリングという切り口での教育・研修を実施されているリンクアンドモチベーション様のレポートには新人におけるサンクス効果がもたらすモチベーションアップについて触れられています。

こちらは「サンクスカードという手法」というわけではなく、「感謝を伝えること」が特に新人のモチベーションアップにつながっているということです。

「自分のことを見てもらえている」ということの効果

どちらの効果検証を見ても、サンクスカード等によって感謝を伝えることには「自分のやっていることをきちんと見てもらえている」というメッセージを与えることができる、ということがわかります。

これは、様々な意見はあるものの、有名なホーソン実験のケースでも言われていることです。

ホーソン実験とは・・・

シカゴ郊外にあるウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場 において、1924年から1932年まで行われた一連の実験と調査である。

作業条件と従業員の作業能率の関係を分析する目的で、社内的に照明実験等が行われた。
照明を明るくした場合に従来より高い作業能率となっただけでなく、照明を暗くしても従来よりも作業能率が高くなることが計測された。
この実験では、照明の明るさと作業効率の相関関係を証明できなかった

これらの実験結果と従業員たちのアンケート調査から、「人は自らが(研究対象として)注目されていると感じると生産性を高める」という仮説が導き出された。

自分の仕事が注目されている、自分の仕事はとても意味がありユニークである、自分は気にかけてもらっている、ということが生産性に大きな影響を与える。

参考:Wikipedia,マーケティングWiki

以上のことから「気にかけてもらっている」というメッセージが生産性やモチベーションに影響を与えていることがわかります。

つまり、サンクスカードでなくても、「感謝」を伝えたり、適切なフィードバックをすることでも同様の効果が得られることがわかります。

しかし、そうするための「仕組み」の1つとしてサンクスカードは有効です。
また、物理的にもらえる形で見える化されることもサンクスカードの大きな効果でしょう。

「ありがとう」の気持ちを「プレゼント」を通して伝えているようなイメージです。

まとめ

・サンクスカードは社内のコミュニケーションを良くする
・「見てもらえている」というメッセージがモチベーションを上げる

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