OJTトレーナーになったは良いが、どのように新入社員に仕事を教えたらいいのかわからない、という方は多いと思います。

OJTのメリットは業務に直結した学びを、実践を通して、伝えていけるということですが、一方で担当者の属人性が強くなるため、場合によっては可能性の芽を摘んでしまうというデメリットもあります。

そこで、今回は新入社員(新人)への教え方の基本4ステップを書いていきます。

新入社員(新人)への教え方の基本4ステップ

1.仕事の目的・位置づけを伝える
2.やってみせる
3.やらせてみる
4.フォローする

1.仕事の目的・位置づけを伝える

その仕事が属している全体像をイメージさせるということです。
そのためには、特にその仕事の目的、先行作業、後続作業を意識させるとよいでしょう。

自分の仕事が何のために行われていて、どこからきて、どこに流れていくかを知ることで、仕事の目的や、位置づけがイメージしやすくなります。

後続作業に関しては特に「QCD」を意識させることが重要です。

QCDとは・・・ビジネスにおいて重視すべき3つの要素のこと

品質 = Quality
コスト = Cost
納期 = Delivery

の頭文字を取ったもの
参考URL:https://e-words.jp/w/QCD.html

後工程の人の望むクオリティはどの程度か(Quality)。
後工程の人の仕事の手間をどれだけ減らせるか(Cost)。
後工程の人のことを考えた時にいつまでに仕上げれば良いか(Delivery)。

常にこの意識をつけさせることで、組織の一員として仕事に携わっているという自覚も身に付くようになります。

2.やってみせる

仕事の目的、位置づけを理解させた上で、まずは実際にOJTトレーナー自身がやってみせます
一つ一つの作業の意味を説明し、全体像と照らしあわせながら、全体の中でどの位置にあるのかを意識させるのがポイントです。

また、不明点があれば常に質問できるオープンな関係・状態をつくっておくことが重要です。

3.やらせてみる

次に、新入社員に実際に仕事をやらせてみます。その際に、本人に「説明させながらやらせる」ことが重要です。

あいまいそうな部分はOJTトレーナーから質問し、正解をたずねます。
彼らが理解したと判断できるまで、続けることが重要です。

この時にOJTトレーナーが意識しておくべき前提は、「教えること」のゴールは「自分が伝えること」ではなく、「相手が理解していること」である、ということです。

特に、新入社員が自分の思う通りに理解してくれない場合、「なぜ理解できないのか」とイライラしたり、相手を責めてしまう人がいます。
しかし、これによって相手は萎縮してしまい、今後、質問があっても聞くことができなくなり、後々大きなトラブルを生んでしまうきっかけとなります。

そうではなく、「何が曖昧なのか」を根気よくたずね、「どうすれば相手に理解してもらえるだろう」と常に自分の伝え方に改善点を探し、修正し、理解を促進することが大事です。

4.フォローする

仕事を任せた当初は、比較的頻繁にフォローする機会をもうけ、慣れて来たら徐々にフォローの頻度を減らしていきます

そのためにはフォローする頻度にルールを作っておくと良いでしょう。
ルールの決め方のポイントは3つあります。

ルール1.タイミング:午前中、金曜日の17時の段階、などタイミングを決めておく

ルール2.(進捗)状態:仕事が◯%できたら、などある状態に達した時

ルール3.状況:困ったら、わからないことがあったら、など特定の状況が起きた時

これはケースバイケースですが、最初のうちは「タイミング」で決めて仕事のスピードを確認し、慣れて来たら「状態」に移行し、最後は「状況」で決める、というステップがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。もう一度まとめておきましょう。

新入社員(新人)への教え方の基本4ステップ

1.仕事の位置づけを伝える
2.やってみせる
3.やらせてみる
4.フォローする

新人の可能性を開化するため、一つ一つのステップを意識しながら仕事を教えていきましょう。


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