リーダーズインテグレーション

リーダーズインテグレーションとはリーダーと部下の信頼感を高めるためのワークショップの手法です。

インテグレーションとは「統合」という意味で、リーダーを含めて「チームを統合する」というような意味になります。

リーダーズインテグレーションのやり方

リーダーズインテグレーションのやり方はシンプルで、チームビルディング系の書籍にも多く登場します。

1.ファシリテーターからリーダーズインテグレーションの流れの説明

2.リーダーから「自己紹介」、及び、「これまでやってきたこと」を発表
 新任の場合は「抱負」も含めて発表するとよいでしょう。

3.リーダーが部屋から「退室

4.メンバーだけで以下の項目について意見を出す
  ① リーダーについて知っていること
  ② リーダーについて知らないこと
  ③ リーダーに知っておいてほしいこと
  ④ メンバーがリーダーのためにできること

 ※模造紙とポストイットを用意し、ポストイットに意見を書いて、メンバー間で発表しながら、模造紙に貼っていくと良いでしょう

5.メンバーが部屋から「退室」

6.リーダーが「入室

7.リーダーはポストイットを見ながら、意見への回答を考える
 例:リーダーについて知らないこと、に関して、後ほど回答する

 ※場合によってはファシリテーターが議論の流れをリーダーに説明。

8.メンバーが「入室

9.リーダーからメンバーに回答する

10.フリートーク

いかがでしょうか。リーダーズインテグレーションというたいそうな名前が付いている割にはやっていることは大したことないな、と感じたのではないでしょうか。

リーダーズインテグレーションの利用シーン

リーダーズインテグレーションは大きく2つのシーンで活用することが有効です。

1.新任のリーダーが着任した場合
2.リーダー自身が、チームとしてのまとまりを感じていない場合

1.新任のリーダーが着任した場合

新任のリーダーが着任した場合は、お互いのことをよく知るために効果的であることはなんとなく感じていただけると思います。

歓迎会の前の1時間程度の時間で実施すると効果的だと思います。

2.リーダー自身が、チームとしてのまとまりを感じていない場合

もっと効果的なのはリーダー自身が、チームとしてのまとまりや、自分への信頼感を感じていない場合です。

多くの場合、他のメンバーや、リーダーに対する不満はあるが、それが吐き出せずにいる状態にあります。

このワークを実施することで、リーダーにとっては少々厳しい意見をもらうこともあるでしょうが、チームとしての一体感や、ベクトルを合わせるためには重要なプロセスだと思います。

ファシリテーターは誰がやるべきか?

リーダーズインテグレーションのファシリテーションは誰が行うべきか?ということで悩まれるかもしれません。

外部のファシリテーターに入ってもらうのであれば事前にアイスブレイクを行ったり、個人的な批判合戦になってしまう可能性を避けることができます。

しかし、見ていただいたとおり、手順が簡単ですのでわざわざお金を掛けて外部のファシリテーターに依頼するよりもメンバーの中で向いていそうな人にお願いするのが良いかと思います。

タイムライン

最後にどのようなタイムラインで実施するのが良いかということですが、正解はありませんので、仮にタイムラインを引くとすると以下の様になります。

1.リーダーズインテグレーションの流れの説明(3分)

2.リーダーから「自己紹介」、及び、「これまでやってきたこと」を発表(3分)

3.リーダーが部屋から「退室」

4.メンバーだけで以下の項目について意見を出す(各8分,計32分)
  ① リーダーについて知っていること
  ② リーダーについて知らないこと
  ③ リーダーに知っておいてほしいこと
  ④ メンバーがリーダーのためにできること

5.メンバーが部屋から「退室」

6.リーダーが「入室」

7.リーダーはポストイットを見ながら、意見への回答を考える(10分)

8.メンバーが「入室」

9.リーダーからメンバーに回答する(15分)

10.フリートーク(30分)

合計:約1時間半(93分)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

1.新任のリーダーが着任した場合
2.リーダー自身が、チームとしてのまとまりを感じていない場合

にはぜひリーダーズインテグレーションを実施してみてください。

また、リーダーズインテグレーションについては下記の書籍でも紹介されています。


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