ブレストで出たアイデアはなぜ実行されないのか?とその対策
会議や新規事業立案ワークショップなどでブレインストーミング(以下ブレスト)を行うことがあると思います。しかし、そこで出てきたアイデアは意外と実行されないものです。それが、例えコンテスト形式で1位を取ったとしても、です。
その要因はいくつか挙げることができるでしょう。
・アイデアを実行するスキルが無い
・(日常業務に追われ)アイデアを実行する時間がない
・そのアイデアだけでは実行可能性が見えない
それそれについての対策には以下が挙げられます。
⇒公募でコミットする人を集める
・アイデアを実行するスキルが無い
⇒社内でスキルを持っている人を探す、外部の企業と連携する
・(日常業務に追われ)アイデアを実行する時間がない
⇒特任チームを作成し、コミットできる環境を用意する
・そのアイデアだけでは実行可能性が見えない
⇒そもそも、そのアイデアをブラッシュアップする
上記で上げた4つの対策のうち、今回は4つ目のアイデアのブラッシュアップ方法について詳しく書いていきたいと思います。
アイデアをブラッシュアップするPPCO法
そもそも、会議や、数時間の新規事業立案ワークショップなどのブレストで出てきたアイデアは着眼点は素晴らしいことがあっても粗削りな物が多く、実際やってみようとすると前途多難なことが多いでしょう。
これは、ブレストのルールの中に批判禁止というものが設けられていてアイデアが面白い方へは発展しますが、そこに含まれる課題にはフォーカスされづらい構造があるからです。
しかし、批判禁止自体はブレストでは重要な要素なので、解決策としては、別途、批判ブレストを行うことが重要となります。この批判ブレストのやり方がPPCO法です。
⇒アイデアの良いところを褒める
Concern
⇒アイデアの懸念点を徹底的に挙げる
Overcome
⇒致命的な懸念点だけにフォーカスして解決する
PPCO法の細かいやり方は石井力重氏のスライドがとても参考になります。
得てして、ブレストで出てきたアイデアは壮大で、夢物語のようになりがちです。それ故に面白く、イノベーティブなアイデアも出てくるのですが、実際にやろうとするとどこから手を付けていいかわからないといった実現可能性が低いアイデアも多いと思います。
そこで、PPCO法を用いてブレストで出たアイデアを一度徹底的に叩くことでそれまで見えてこなかった実現可能性を向上させることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ブレストで出てきたアイデアが実行されない理由は様々ありますが、まずはアイデア自体の実現可能性を高めることで「やってみよう!」という人が増えるかもしれません。
ぜひ、PPCO法を使ってアイデアをブラッシュアップしてみて下さい。
関連記事
-
ブレインライティングを実施する際に気をつけたいこと
-
ブレインストーミングの効果を20%アップさせる方法
-
アイデア創発ファシリテーターになりました
-
組織の実行力を高めるための会議ファシリテーションスキル
-
新規事業ブレストワークショップの感想を頂きました
-
テモナ株式会社様で新規事業立案ワークショップを実施しました
-
社内でアイデアソンをやることの4つの効果
-
ゲームを用いたデザイン思考の研修
-
Sawyer(ソーヤー)による創造プロセスの8段階理論
-
デザイン思考を理解する3つのポイント