ビジネスパーソンとして必要な必要な力としてよく知られているものの1つには、経済産業省による社会人基礎力があります。

社会人基礎力

経済産業省 社会人基礎力

社会人基礎力とは少し違った視点で21世紀に求められるスキルとしてATC21s(Assessment and Teaching in 21st Century Skills)という国際団体が提唱しています。なお、この団体はアメリカなどの政府、大学、インテル、マイクロソフトなどの企業が協力しているようです。

21世紀型スキル

日本語にすると以下のようになります。

思考の方法
・創造性とイノベーション
・クリティカルシンキング(批判的思考)、問題解決、意思決定
・学び方の学習、メタ認知(認知プロセスについての知識)

仕事の方法
・コミュニケーション
・コラボレーション

仕事のツール
・情報リテラシー
・ICTリテラシー

社会生活
・市民性(ローカルとグローバル)
・キャリア設計
・個人的、社会的責任(文化についての理解と適応)

個人的には思考の方法がかなり具体的なのに対して、仕事の方法や仕事のツールの抽象度が高い気がして粒度が揃っていない気もするのですが、それでも言いたいことはなんとなくわかります。

21世紀型スキルと社会人基礎力との比較

ATC21sによる21世紀型スキルと、経済産業省による社会人基礎力を比較してみると、下図のようになるでしょうか。
社会人基礎力 21世紀型スキル 比較

思考の方法と考え抜く力、仕事の方法とチームで働く力がほぼ同一の概念で、社会人基礎力には前に踏み出す力(アクション)の概念があり、21世紀型スキルには仕事のツールと、社会生活が含まれています。

どちらかと言えば21世紀型スキルのほうがより広義な能力を扱っている気がします。それは当然ながら、社会人として必要な力と、21世紀を生きるための個人として必要な力というコンセプトの違いから生み出されるものだと思います。

とはいえ、21世紀型スキルの中のICTリテラシーなどは社会人基礎力に含まれていてもおかしくない内容だと思いますので身につけておきたいものですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ATC21sによる21世紀型スキルの定義の紹介と、社会人基礎力との比較をご紹介しました。新入社員研修や新任管理職研修などで紹介しても良い内容だと思いますのでお役に立てればと思います。


関連記事

人気記事

記事内検索

カテゴリ別

注目されているタグ

TOPに戻る
お問い合わせ