採用担当者向け グループワーク選考を実施すべき4つのメリット
新卒採用の選考にはいくつかの選考手法が存在します。
一般に筆記試験、ES(エントリーシート)、グループワーク、面接、グループディスカッションなどが挙げられるでしょう。
今回はグループワーク選考を実施することのメリットについて書いていきたいと思います。
グループワーク選考のメリット
グループワーク選考のメリットは大きく分けて以下の4つあると考えています。
・コミュニケーション能力による選考ができること
・選考官による選考基準にブレが少ないこと
・自社の業務を疑似体験させることができること
1.1度に複数の学生を選考できること
応募者が募集人数に対して多すぎる企業では、現実的に1人1人を面接していくことは不可能です。
そこで、1度に複数の学生の選考を行うことが求められます。
このような選考はグループワーク以外にも、筆記試験、エントリーシート、グループディスカッション、グループ面接で可能です。
なお、グループワークは4〜6名で1グループとして、2〜3グループにつき1名の選考官で実施することが一般的です。
また、グループワークによっては一度に20名以上で実施可能なワークも存在しています。
2.コミュニケーション能力による選考ができること
そもそも、選考の目的とは、自社で活躍できる人材を採用するための選抜であると言えます。(同時に動機づけも求められますが)
「自社で活躍できる人材」をどのように定義するかは企業によりますが、どのような仕事であっても、顧客や社員とのコミュニケーションが必要となることは間違いないでしょう。
筆記試験や、エントリーシートでは把握できないコミュニケーション能力に対して、グループワーク、グループディスカッションでは学生のコミュニケーション能力を把握することができます。
コミュニケーション能力とはなにか?という議論は色々あると思いますが、ここでは簡単に、
とします。
具体的には、
・相手の意見を闇雲に否定していないか
・相手の目を見て話す、聞くことができるか
・議論の方向性が誤った方に傾いている時に正しい方向に誘導できるか
などを把握することができます。
3.選考官による選考基準にブレが少ないこと
筆記試験のように数値化できる指標であれば何点以上が合格、と基準を作りやすいのですが、1対1の面接では面接官によって重要視するポイントや、判断基準にブレが生じます。
当然、グループワークでも選考官によって基準のブレが生じるのですが、グループワークで把握できるスキルはコミュニケーション能力や、多少のキャラクター(積極性や、身だしなみなど)となりますから、面接に比べると見るべき点が少ない分だけ、選考基準のブレが少なくなります。
面接官のスキルが低いために優秀な学生を採用できなかったというリスクが減ると考えられます。
なお、面接官ごとのばらつきを無くす取り組みの紹介はこちらをご覧ください。
【導入事例】面接官ごとの「ばらつき」を無くす取り組み 株式会社光通信様
4.自社の業務を疑似体験させることができること
これは実施するグループワークの内容によりますが、グループワーク特有のメリットといえるでしょう。
グループディスカッションでは、テーマが抽象的なものになりがちなため、ディスカッションによって仕事内容をイメージできるとは言えません。
例えば、自社の業務内容を疑似体験できるようなコンテンツを開発し、選考に取り入れることで、この会社で働くことのイメージを持ってもらい、選考と同時に志望度を高めることができます。
しかし、そのためにはそのワークが面白いと感じてもらえるものでなくてはなりません。
一般的にはゲームの要素を取り込んだワークが利用されています。
例:カードゲームやボードゲームなど。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今年度、来年度の選考方法をお考えの担当者の方の参考になれば幸いです。
なお、グループワークで実施できる具体的なワークについては以下にまとめております。合わせて御覧ください。