学校教育の現場では「教育から学習へ」という流れが進もうとしています。
これが「未来の教育」の形と言えると思います。
簡単にそのニュアンスを記述すると、「先生」にとっては以下のように言えます。

教育は「学生に知識を教授すること」
学習は「学生の気づきを促すこと」

これまでの先生の役割は知識を教えることだったといえるでしょう。
しかし、今後は「気づき」を促すこと、に変わっていくというのです。

一方、企業研修の未来はどうでしょうか?3つのキーワードから見て行きたいと思います。

1.MOOC (ムーク)

mooc coursera
参考URL:http://www.slate.com/

とはMassive Open Online Courseの略で、簡単に書くと無料のオンライン講義(e-learning)です。

e-learningはこれまでも企業研修の1つの形態として実施されてきたと思いますが、その波がさらに広がっています。
schoo (https://schoo.jp/) や、ShareWiz(http://share-wis.com/) などでは簿記からプログラミングまで、企業研修として利用できる講義が配信されています。

また、グローバルをみれば、Coursera(https://www.coursera.org/)ではハーバード大学など、超一流大学の講義を無料で受講することができます。

林先生で有名な東進ハイスクールのように、知識を提供する「教育」は今後、世の中で一番わかりやすく伝えられる講師による「動画講義」に置き換わっていくことになるでしょう。

研修においてもMOOCの流れがより広まっていくことでしょう。

2.ダイアローグ (対話)


画像引用:https://www.ourfutures.net/session_methods/worldcafe

知識の教授がMOOCに置き換わっていくとすると、集合型の研修は無くなるのか?と言うとそうではありません。

小学校の授業で言えば、算数や社会はMOOCで実施できると思いますが、道徳や体育、図工はそうはいきません

特に道徳の授業はあるテーマを元に、みんなで議論をしていくことに価値があります。
他の人の意見に触れて、自分の思考を広げたり、みんなで考えながら合意形成を行っていくことができます。

企業研修においては、会社の方針をボトムアップで考えたり、各部署の部長を集めて、悩みをシェアし、全員で話し合って解決策を考えたりと、「ダイアローグ(対話)」という方法が重要視されるでしょう。

ダイアログの代表的なやり方としてはワールドカフェという
手法があります。こちらについては下記をご覧ください。

「ワールド・カフェ」とは? | ワールド・カフェのやり方とルール

3.ビジネスゲーム

ビジネスゲーム

ダイアローグが道徳だとすると、体育や図工にあたるのが「ビジネスゲーム」です。
個人ではできない、チームでの協働作業を体験します。

ゲームという手法は楽しみながらできること、ゲーム後の振り返りを通して学びを深め、また、ゲームを複数回実施し、PDCAを短時間で回せることがポイントとなります。

多くの人が桃太郎電鉄シリーズで楽しみながら日本の地理や、地域の特産品を覚えた経験があると思います。

ただし、研修で利用するゲームは単なるボードゲームではなく、ビジネスを疑似体験できる研修用に開発されたシミュレーションゲームを用います。

米国では、公立小学校ながら全ての授業がゲームでできているQuest to Learn (http://q2l.org/) という学校も存在しています。
参考記事: http://gamecole.tumblr.com/post/45889469967

ゲームには「教える」ではなく「気づく」仕組みがたくさん詰まっています

研修でつかえるビジネスゲームの一覧はこちらをご覧ください。

新入社員研修で使えるゲームのネタ12選

まとめ

いかがでしたでしょうか。
自社の研修を検討・再検討する際の参考にして頂ければ幸いです。


関連記事

人気記事

記事内検索

カテゴリ別

注目されているタグ

TOPに戻る
お問い合わせ