社内で次世代リーダー研修という形式でリーダーを育成する研修が実施されている企業もあると思います。

また、リーダーシップとは何か?リーダーに必要な能力とは?
このような問いに対する本や記事は世の中に多く存在しています。

もちろん、学術的にもリーダーシップに関する研究がなされていますがここではリーダーシップに関する有名な3つの理論について紹介したいと思います。

1.マネジリアル・グリッド理論

1964年にブレイク ( R.R.Blake ) と ムートン( J.S.Mouton )によって提唱された。
リーダーの行動スタイルを「人への関心度」と「業績への関心度」の2つの軸で以下の様にマトリクス化した。

マネジリアル・グリッド理論

ここで重要なのは当たり前のことですが、「仕事ができる」はリーダーの必要条件であり、十分条件ではないということです。

スポーツの世界ではスーパースターが良い監督になれるわけではないと言うのは理解されていますが、ビジネスの世界ではどうやらそうでもないようです。

2.PM理論

1966年に三隅二不二(みすみ じゅうじ)によって提唱された。
リーダーシップは「P機能(Performance function:目標達成機能)」と「M機能(Maintenance function:集団維持機能)」の2つの能力要素で構成されているという理論である。


参考:https://www.sbbit.jp/article/cont1/32170

PM理論 説明
参考:http://www.anshin-zaidan.or.jp/life/column-2013/201402

PM理論の診断テストは下記より無料で実施可能です。

PM理論の診断テストとPM理論の解説

また、弊社ではPM理論が疑似体験できるビジネスシミュレーション研修を提供しています。

関係の質を考えるチームビルディング用ゲーム「ベストチーム」

3.SL理論

1977年にハーシィ(P.Hersey)とブランチャード(K.H.Blanchard) によって提唱された。
SLとはSituational Leadership(リーダーシップ条件適応理論)の略です。

つまり、リーダーシップとは状況によって役割を変える必要があるとしています。
具体的には「部下の習熟度」によって役割を変えるというものです。

以下の様な図で表されます。

SL理論
参考:https://leadershipinsight.jp/
つまり、部下の習熟度が低い場合は「教示的」リーダーシップを発揮し、次第に部下の習熟度が上がるに連れて

「教示的」⇒ 「説得的」 ⇒ 「参加的」 ⇒ 「委任的」

とスタンスを変えていく必要があるとしています。

個人的には部下の習熟度以外にも、部下のスタンス(手取り足取り教えて欲しい、ある程度放置して欲しい)によって変える必要があると思います。

まとめ

どの理論にせよ「仕事」と「人間関係」の両方が重要であることは変わりません。
つまり、「仕事ができる」ことはリーダーシップの必要条件であり、十分条件ではないということです。

自社のリーダーシップ研修、および、マネジメント研修で3つの理論をぜひ紹介してみてください。


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