2016年5月2日

はじめてのホールシステムアプローチ

タグ: ホールシステムアプローチ,

«
»


ホールシステムアプローチというワードは
2010年ごろからチラホラと聞くようになりました。
 
多くの方はホールシステムアプローチという言葉を
直接知るというよりもワールドカフェや、
AI(アプリシエイティブインクワイアリー)といったそれぞれの手法を
本で読んだり、体験したりするなかで知ることになったのでは
ないでしょうか。
 
そこでホールシステムアプローチをグーグルで調べてみても
いまいち「つかめない」というのが実際のところではないでしょうか。

ホールシステムアプローチとは何か?

それもそのはず、ホールシステムアプローチというのは
ワールドカフェのような具体的な対話の手法ではなく
それらを総称した上位概念といった抽象的なものだからです。
 
その名も「ホールシステム・アプローチ」という書籍には
このように説明されています。
 

 

ホールシステム・アプローチとは、できるだけ多くの関係者が
集まって自分たちの課題や目指したい未来などについて
話し合う大規模な会話の手法の総称です。

 
ワールドカフェやAIが、りんご、みかん、だとすれば
ホールシステムアプローチは「フルーツ」という上位概念
ということになります。
 
それぞれの具体的な手法については別の記事で取り上げたいと
思います。

なぜ「ホールシステムアプローチ」を良く聞くようになったのか?

では、なぜここ数年でホールシステムアプローチという言葉を
よく聞くようになったのか?ということですが、
ここでは2つの理由が考えられます。
 

1.ワールドカフェが広く実施されるようになった
2.みんなで考えることが重要になった

1.ワールドカフェが広く実施されるようになった

まずはなんといってもワールドカフェが流行ってきた
ということが挙げられます。
 
2010年ごろから地域活性化のイベントや個人主催のワークショップ、
企業研修を中心にワールドカフェが実施
され始めました。
ワールドカフェを体験した人がAIやOSTなどの他の手法も体験し、
ホールシステムアプローチにたどり着いたと考えられます。
(かく言う私もその1人です)
 
ちなみに、2010年頃からTwitter/Facebookをはじめとする
SNSやスマートフォンが普及したことで個人がイベントや勉強会、
ワークショップを実施しやすくなった
ことも間接的な要因として
挙げられると思います。

2.みんなで考えることが重要になった

「みんなで考えることが重要になった」をもう少しまじめに書けば
ボトムアップ型のアプローチが求められるようになった」とも言えます。
 
つまり、トップ1人が考えるよりも、みんなで考えたほうが良い
ということです。
これは以下の2つの要素が影響していると考えられます。
 

a.多様性が高い社会になった
b.問題が複雑になった(社会の複雑性が高くなった)

a.多様性が高い社会になった

よく言われるように、社会が成熟したことによって欲しいものや
見たい番組(動画)、生き方などが1人1人異なるものになってきました。
 
このような社会では1人で考えるよりもみんなで考えることで
多様なニーズを把握
し、これまで満たせなかった(あるいは市場が無かった)
ニーズに答えることができます。

b.問題が複雑になった(社会の複雑性が高くなった)

技術の進歩や組織の拡大などの影響で、1つの問題を解決するための
複雑性が増して
います。(問題が難しくなっている)
 
例えば自動運転車を開発するには既存の車の技術に加え
インターネットに関する技術や、画像認識に関する技術など、
複数の分野の知識が必要となります。
 
1人では全ての知識を網羅できないことが多いので、関連する複数人で
話し合って問題を解決
する必要があります。
 
このように1人では考えきれない多様で、複雑な社会で生き残るために
みんなで知恵を出し合う必要があるのです。
そこでホールシステムアプローチという手法が求められていると考えられます。

まとめ

ホールシステムアプローチとは「大規模な会話の手法の総称」である。
 
ホールシステムアプローチが求められいる背景として
多様で複雑な社会の問題を解決するためにはみんなで知恵を出し合う
必要がある
」からである。


【関連記事】

過去記事 (直近5件のみ)


研修検索

目的:
人数:
実施時間:

過去記事 (カテゴリー別)