アクティブラーニングとビジネスゲームの関係性
数年前から教育分野では「アクティブラーニング」というキーワードが注目されています。
※アクティブ・ラーニングと同意です。
今回はアクティブラーニングとビジネスゲームの関係性についてご紹介したいと思います。
まずはアクティブラーニングについておさらいしておきましょう。
平成24年に文部科学省中央教育審議会が発表した答申にこのように述べられています。
一緒になって切磋琢磨し、相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り、
学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく
能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要である。
ここでは「大学教育の質の改善」に関連してアクティブラーニングの必要性が記述されています。
アクティブラーニングの定義には以下の様なものがあります。
まずは文部科学省中央教育審議会の「用語集」では次のように定義されています。
学習者が能動的に学ぶことによって、後で学んだ情報を思い出しやすい、あるいは異なる文脈でもその情報を使いこなしやすいという理由から用いられる教授法。
発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等を行うことでも取り入れられる。
ということで、アクティブラーニングはざっくりいうと座学形式の講義型から学生が能動的に参加する学習法といえます。
また京都大学の溝上真一教授の著書「アクティブラーニングと教授学修パラダイムの転換」では以下の様に定義されています。
能動的な学習には、書く・話す・発表するなどの活動への関与と、そこで生じる認知プロセスの外化を伴う。
なお、「外化」とは教育心理学などで使われる用語で
という意味になります。
参考:http://asanoken.jugem.jp/?eid=549
文部科学省と溝上真一教授、両者に共通するポイントはやはり、「聴くだけではなく、能動的な学習への参加」ということになると思います。
そして、その形式はグループディスカッションやグループワークなど様々であるということが言えます。
ビジネスゲーム研修はアクティブラーニングか?
上記の定義から判断する限り、ビジネスゲームという学習の形式もアクティブラーニングに含まれると考えられます。つまり、アクティブラーニングとビジネスゲームの関係性はビジネスゲームはアクティブラーニングの1種類であるといえると思います。
ビジネスゲームは「ゲームをプレイする」という観点で見れば聴くだけではなく活動が求められます。
ゲームの種類によっては人と話す、書くという行動も必要です。
また、ゲームには人に「参加したい」と思わせる力があると感じています。
※これが説明できるデータが見つかり次第掲載したいと思います。
なお、グループワークの中にビジネスゲームが含まれているイメージなのかもしれませんが、ゲームは1人でも実施可能なものがあります。
ここまでビジネスゲームと書いてきましたが、ビジネスゲームにはどんなのものがあるの?というかたはぜひこちらを御覧ください。