2016年6月22日

効果の高い研修とはどのような研修なのか?その3

タグ: ニューワールドカークパトリックモデル, 効果, 研修, 関係の質,

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前回までの記事で効果の高い研修とは
「業績に良い影響を及ぼす」または「行動に変化を及ぼす」
と書いてきました。
 
これはダニエル・キムの成功循環モデルからも、また、
研修の効果測定として有名なカークパトリックモデルから見ても
本質からはずれていないはずです。
 
org_loop
 
カークパトリック
 
そして今回、さらに付け加えるとすると効果の高い研修は
意思決定の際に研修で学んだ知識・知恵が想起される
ということを挙げたいと思います。

効果の高い研修は意思決定に影響を与える

効果の高い研修はなんらかの「意思決定」の際に、研修で学んだ
知識・知恵が想起され、意思決定の質を高めると考えられます。
 
これは成功循環モデルでいうところの「思考の質」、
カークパトリックモデルではニューワールドカークパトリックモデル
レベル2で表現される「研修内容を活用できる自信があるか」という
自信」がこのニュアンスに近いです。
 
ニューカークパトリック
 
つまり、一言で言えば学んだものが「現場で使えるか」ということです。
また、知識・知恵と書きましたが、研修で見た「データ」が
意思決定に役立つということあるでしょう。
 
話はそれますが、データ、知識、知恵の違いについては
DIKWモデルが役立つでしょう。
 
DIKWモデル
 
参考URL:http://www.snap-tck.com/room04/c01/stat/stat01/stat0101.html
 
話を戻して、例えば、ある投資を実行するかどうかを悩んだ時、
ファイナンス研修で学んだ「NPV」を使ってみることで投資の可否を吟味
してみる、ということがあれば研修の効果はあったと言えるでしょう。
 
もちろん、その結果、従来の意思決定とは違った意思決定をし、
さらに成果も上がったとなれば万々歳です。

効果の高い研修における研修後に「相談できる」

成功循環モデルの最後(最初)は「関係の質」から始まりますが、
これまで書いてきた「効果の高い研修」の条件から考えると、いわゆる
チームビルディング研修や、社員同士の交流を目的とした社員旅行などの
取り組みは効果が低いのか
という疑問が残ります。
 
これに関しては「研修後の業務で相談できる関係が構築される
のであれば効果が見込めると考えています。
 
これは「Know Who」と呼ばれる「誰が、何を知っているかを知っている
ということに関連しています。
 
具体的には、自分1人では解決できない問題でも、その問題の
解き方を知っている人を知っていれば、解決できる、ということを意味しています。
 
この時代、1人の人があらゆる分野の知識や知恵を持っているというのは
難しく、自分に足りない知識は既にそれを持っている人と協力していくことが
スピード感をもって仕事を行っていくうえで重要です。
 
従って、チームビルディング研修や、社員交流を目的としたレクリエーションでは
「研修後に相談できる関係」ができていることが重要なのです。
 
そして、そのためには「お互いがどんなことを知っているのか」を知る必要が
あります。
具体的には研修でよく出てくる「ジョハリの窓」は「Know Who」を支援する
フレームワークの1つとして活用することができるでしょう。
 
ジョハリの窓

まとめ

3回に分けて「効果の高い研修とは何か」を書いてきました。
2016年6月時点で考えられるできるだけ本質的な内容にしたつもりでは
ありますが、今後、ビッグデータなどの活用により
「効果の高い研修とはXXXXなものである」というデータが出てくる可能性が
あります。
 
その時にここで書いたことがどれだけ的を得ているかわかることになりますが
できればそうはずれていないと嬉しいものです。
 
効果の高い研修とは以下の4つであると考えます。

・業績に良い影響を与える
・行動に変化を与える
・意思決定に影響を与える(知識や知恵が想起される)
・相談し合える関係が構築される

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