先日、伊香保温泉のとあるホテルにて、とある企業様のチームビルディング研修を実施してきました。
 
この研修の中で「個別最適から全体最適への意識」を強く感じて頂けたと思います。
 
なお、受講者は全体で32名実施コンテンツは「THE商社」というビジネスゲームです。
THE商社の概要についてはこちらを御覧ください。
 

 
少し前提を書きますと、ゲームは全部で2回実施しました。
同じゲームを2回実施することで1回目の学びを2回戦に活かすことができ、PDCAサイクルを回すことができます。
 
通常、2回の実施の場合は4時間のお時間を頂くのですが、今回は1日目の午後に1回目、2日目の午前に2回目と日をまたぎ、しかし、チームメンバーの構成は変えずに実施しました。
※1チーム4〜6名で6チームでの実施。

競争型のゲームと協力型のゲーム

ビジネスゲーム研修で利用されるゲームには大きく分けて2つのルールが存在します。
1つは、競争型と言われるもので、例えば、6チームのうち、最も利益を得たチームの勝利という形式のルールです。
 
それぞれのチームが1つの企業として行動し、他のチームよりも利益を多く上げるべく戦略を立て、時には他のチームと交渉していきます。
※有名なボードゲームで言えばカタンといったゲームがその典型です。
 
そして、もう1つが協力型と呼ばれるルールです。
協力型ゲームの場合、1つのチームを1つの部門と見立てて、6チーム全体で1つの会社という体裁になります。
※有名なボードゲームで言えばパンデミックというゲームがその典型です。

全体最適を意識させる「協力型ゲーム」

当然、全体最適をより強く意識させるのは「協力型ゲーム」となります。
ただし、最初から 「このゲームは協力型です」 と言ってしまったのではその学びはやや薄いものになってしまいます。
 
そこで、弊社では1つのコンテンツを用いて、1回戦は「競争型」で、2回戦は「協力型」で実施できるように、ルール設計に工夫を入れています。
 
具体的には、1回戦は以下のようなルールで行います。

6チームで最も多くの利益を得たチームの優勝です

まさに競争型のルールです。
一方、2回戦ではルールを以下のように変更します。

各チームには6000億という利益目標が与えられています。
6チーム中、1つでも目標を達成できないと、全チームの敗北です。
 
ただし、全チームが目標を達成している場合、最も多くの利益を得たチームの優勝です。

このルールでは1つのチームを1つの部門とみなし、各部門には予算が与えられていて、全ての部門が予算を達成しないと、全社の目標が達成できない、という体裁になります。
 
従って、どこか1チームでも予算を達成できない場合は、たとえ自分のチームが予算を達成していても「全チームの敗北」となってしまいます。
 
このようなルールでは通常、お互いに協力活動が生まれるはずですが、1回戦に引き続き存在している 「最も多くの利益を得たチームの優勝です」 という文言や、「とりあえず、自分たちの目標を達成しなくては」 という思考が協力活動を阻害していきます。
 
実際にゲームを実施すると「部門の壁」が生まれているのがよくわかります。
 
今回実施したお客様では残念ながら「6チーム中3チームが未達」でした。
また、全体の成績も1回戦の競争型よりも下がってしまい、全体として競争意識が強すぎることをお伝えさせていただきました。

全体最適に必要な2つの視点

ゲーム後の振り返りでは、参加者から「全体最適の視点の欠如」についての学びがでてきます。
 
このゲームだけで全体最適を実施するために必要なもの全てが網羅できているわけではないのですが、2つの重要なポイントが見えてきます。
 

1.部門ごとの情報共有の重要性
2.部門全体を監督するリーダーの存在の重要性

2回戦のルールで全チームの敗北(=どこかが目標に対して未達)の場合、上記の2つの行動がゲーム中に見られない場合がほとんどです。
 
1の部門ごとの情報共有で言えば、部門長会議などがゲーム中に実施されていない場合各部門が個別最適で動き、最後の最後で、どこの部門がいくら未達だとかという情報が耳に入るも、それまで、となっているケースがほとんどです。
 
また、2のリーダーの存在で言えば、全体最適が実施できている組織は部門の壁を飛び越えた会社としてのリーダー(=社長)が登場します。
 
自然とリーダーが登場しない組織は「現在のリーダーの力が強すぎる」か、「組織が縦割りになっている」と言えます。
 
このようにゲームの様子をファシリテーターが拝見することで、組織が全体最適化されていない要因を分析することができます。

まとめ

個別最適から全体最適への視点を身に着けてほしい」というのは組織の上に立つものの願いであると思います。
 
今回はビジネスゲーム研修の競争型、協力型の2つのルールを用いて、お客様が全体最適視点を持てているのか、持てていないとしたらどこにその原因があるのかを感じて頂けた研修となりました。
 
全体最適視点を身に着けさせたいお客様はぜひ、弊社コンテンツをご利用下さい。

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