Win-Win思考を体感する「オレンジゲーム」
以前にNHKの 「オイコノミア」 という番組を見ていると「オレンジゲーム」 なるゲームが紹介していました。
なんとなく、「ゲーム」と名前がついていると気になってしまうのです。。。
ちなみに、オイコノミアはピースの又吉さんがMCをやっている番組で、身近な問題を経済学を使って考えてみるというような番組です。
今回のテーマは「平和のための経済学」というもので、オレンジゲームもその中で紹介されていたゲームでした。
オレンジゲームとは
姉はオレンジジュースを作りたいと思っていて、オレンジを欲しがっています。
一方、妹はオレンジマーマレードを作りたいと思っていて、同じくオレンジを欲しがっています。
さて、どのようにすればお互いが満足のいく結果を得ることができるでしょうか?
ちなみに、番組の中ではお互いのミッションを紙に書いて(ex.オレンジジュースを作りたい)お互いに見えないようにして、交渉を行わせていました。
さらに、オレンジマーマレードの方は「親友の誕生日会に持っていくために」という設定までついていました。
みなさんだったらどのような交渉を行いますか?
もちろん、一方がオレンジをまるまるゲットするという可能性もあります。
「こんなことで争うなら、もう自分は降りてしまおう。自分で買えばいいし。」 と考える人もいますよね。
社内にはこういう人も多そうです。「ここで上司に物申すと面倒だから、ここはイエスと言っておこう」 みたいな。
オレンジを半分に分け合うというのがぱっと思い浮かぶ選択肢ですかね。
これならお互いそこそこ満足することができるかもしれません。妥協点というところですね。
オレンジゲームから学ぶWin-Win思考
もし、オレンジマーマレードが「主に皮の部分しか使わない」ということを双方が知っていたり、マーマレード側が伝えることができたら、状況は大幅に変わるかもしれません。
ジュースを作るには実の部分だけで良いでしょうし、マーマレードは皮があればよいので、半分個にするよりもWin-Winの提案だと思います。
このようにWin-Winの解決策を導き出すには少なくとも3つのポイントがあるように思えます。
2.(問題に関連する)知識
3.情報共有(≒情報の対称性)
1.Win-Winにできるというマインド
そもそも、「この問題はきっとWin-Winにできるはずだ」 というマインドが必要なのではないでしょうか。
最初から「全部奪おう」とか、「自分だけが得をしたい」というマインドが紛争の根本的な原因だと思います。
しかし、お互いの満足度を高めることを前提とすれば、オレンジゲームのように妥協案ではないWin-Winの解決策が見つかるはずだ、というマインドがなにより重要だと思います。
2.(問題に関連する)知識
2つめは「知識」です。
オレンジゲームでは、マーマレードを作るためには「主に皮の部分しか使わない」という知識を双方が持っていれば、比較的簡単にWin-Winな解決となったはずです。
このように問題に関する知識を(できればお互いに)持っていることが重要です。
3.情報共有(≒情報の対称性)
最後は「情報共有」です。
そもそも、オレンジが欲しい目的を2人が言わずに、ただ「このオレンジが欲しい」と情報共有していなければ、問題解決は困難でしょう。
オイコノミアでも、「情報の対称性」が平和な解決策には必要と紹介されていました。
お互いの望みをより詳細に共有することではじめて、前述の知識が活きてくるのだと思います。
まとめ
オレンジゲームはとてもシンプルなゲームですが、そこから得られる学びはとても深いように思います。
社内の研修や、学校内の異文化理解などに活用できるかと思います。
なお、弊社では傾聴をテーマにしたビジネスゲームである「傾聴チャレンジ」のアイスブレイクにてオレンジゲームを実施しています。