ビブリオバトルという言葉を聞いたことはあるでしょうか? ビブリオバトルはここ数年注目されている勉強会のやりかたです。

今回はビブリオバトルをプレゼンテーションのトレーニングとして活用する方法について書いてみたいと思います。

ビブリオバトル
参考URL:https://www.hosei.ac.jp/library/NEWS/topics/141224_01.html

ビブリオバトルとは

まず、ビブリオバトルとはなんなのか?を説明しておきたいと思います。

ビブリオ = 古代ギリシア語で本の意。

つまり、ビブリオバトルは本を中心とした勉強会になります。
具体的な公式ルールは以下のように定義されています。(Wikipediaより)

1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる

2.順番に一人5分間で本を紹介する。

3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。

4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。

知的書評合戦とも呼ばれるビブリオバトルは京都大学から始まった勉強会のやり方で、

プレゼン ⇒ ディスカッション ⇒ 投票

という流れで実施されるのが特徴的です。

プレゼン研修としてのビブリオバトル

ここではビブリオバトルをプレゼンテーションの研修として活用することを考えてみたいと思います。

対象者と期待できる効果

想定している対象者は新入社員、新任管理職で、新入社員であればプレゼンテーションスキルはもちろん、自分の考えをまとめて伝えるというコミュニケーションスキルとしての効果も期待できるでしょう。

新任管理職であればプレゼンスキルというよりも、自分の発言によって人を動かす力のトレーニングとして効果が期待できます。

選書の方法について

本来のビブリオバトルでは各自が面白いと思った「任意の本」を持って集まるようですが、研修として設計する以上、選書も意図を持って行いたいものです。

具体的な2種類の方法が考えられます。

1.人事側であらかじめ選書しておき、研修の2週間程度前に、1人に1冊(それぞれ別の本)を渡しておく方法。

2.「新任管理職として必要だと思うスキルについて書かれている本」といったテーマを与えて、選書も各自に任せる方法。

どちらも研修の実施日より2週間程度前には選書について伝える必要があると思います。

プレゼンテーションのやり方のルール

本来のビブリオバトルではプレゼンテーションに関しては1人5分間でパワーポイントなどは利用しないようですが、ここに関しては対象者によって変更した方がよいと考えています。

1.新入社員の場合
⇒パワーポイントを用いて1人3ページにまとめて5分で発表する
理由:この段階では考えをまとめる力を養うのほうが重要である

2.新任管理職の場合
パワーポイントは用いずに、5分で発表する
理由:自分の言葉のみで人を動かす力が必要である

投票について

最後に投票についてですが、重要なのはm「誰のプレゼンテーションが一番うまかったか?」ではなく、「どの本が一番読みたくなったか?」という基準であると思います。

ビジネスにおけるプレゼンテーションとは相手を自分の思う方向に動かすものであると思います。相手を動かしてこそプレゼンテーションの意味があったと言えるでしょう。

そこで、どの本が一番読みたくなったか?を基準として投票し、優勝者を決めましょう。
優勝者の発表後に本の内容やプレゼンテーションのやり方についての相互フィードバックを行うと研修効果が定着すると思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ビブリオバトルを初めて知った方、ビブリオバトルは知っていたが研修としては考えていなかった方もいるかと思います。

ビブリオバトルを用いたプレゼンテーション研修は本という格好の研修コンテンツを利用した効果的な研修のやり方だと考えていますのでぜひ社内で取り入れてみて下さい。


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