2015年4月22日

なぜ、悪の組織は正義の組織に勝てないのか?

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ピーター・センゲによる著書「 学習する組織 」が注目されていますが
500ページ以上もあり、全てを読み込むのは大変です。
 
そこで今回は悪の組織に学ぶ学習する組織と題して、
かなりデフォルメ(誇張・簡略・歪曲)しながらも、イメージで
学習する組織を捉えて頂ければと思っています。
 
正義の組織と悪の組織の違い
 
以前に「正義の組織と悪の組織の違い」という表
がFacebookでシェアされてきました。「うまいこと言うな」というのが
当時の感想だったのですが、この表の悪の組織の列は学習する組織を
想起させます。(この表自体はやや正義の組織を悪く見せすぎています)
 
学習する組織の5つの要素と関連付けて見て行きましょう。

学習する組織の5つの要素

1.システム思考
2.自己マスタリー
3.メンタル・モデル
4.共有ビジョン
5.チーム学習

大きな夢、野望を抱いている

悪の組織は地球侵略であるとか、全宇宙の統治だとか大きな夢、野望を抱いています。
 
これは組織の目標・目的であり、学習する組織では共有ビジョンと呼ばれています。
 
チームワークが発揮されているチームはメンバーが納得している目的を持っています
(ショッカーが目的を納得しているかどうかは不明ですが・・・)

目標達成のため研究開発を怠らない&
日々努力を重ね、夢に向かって手をつくしている

悪の組織は新しい兵器を開発したり、自身を大きくする能力を持っていたりと
研究開発を怠りません。
※個人的にはこれに関しては正義の組織も同様だと思っています。
 
これは学習する組織では、自己マスタリーと呼ばれています。
マスタリーとは「熟達」を意味していて、
 

自己マスタリーとは個人が自己の将来像と現状との落差を見すえ、積極的に学ぶようになる過程のこと

とされています。

失敗してもへこたれない&よく笑う

テレビで映しだされる悪の組織は正義の組織に負け続け、最終的に目標を達成することも
無いのですが、失敗してもへこたれず、自分たちの目標は達成可能だと信じています
 
これは学習する組織ではメンタルモデルと呼ばれています。
 

メンタルモデルとは人がもつ「世の中の人やものごとに関する前提」

自分たちは必ず目標を達成できる、とするメンタルモデルが悪の組織を
常に前進させる推進力となっていることでしょう。

組織で行動

悪の組織は少なくないメンバーで構成されています。
ショッカーのようなザコキャラがいて、チームリーダーのようなキャラクターがいて
経営幹部のようなキャラクターがいて、ボスとなるリーダーがいます。
 
学習する組織ではチーム学習という要素がありますが、
残念ながら悪の組織はチーム学習をできていないと思います。

チーム学習とは
 

メンバーが心から望む結果を出せるようにチームの能力をそろえ、
伸ばしていくプロセスである。

とされていて、学習する組織では対話(ダイアログ)の重要性を説いています。
悪の組織には強力なリーダーがいるため、対話ではなく、命令によって組織が動いているため、
チームで学習するという要素は無いと言えるでしょう。

悪の組織に足りないシステム思考

学習する組織の要素がいくつも取り入れられている悪の組織ですが、
結局、正義の組織に勝つことができません。
 
それはきっと学習する組織の中のシステム思考ができていないのだと思います。
 
システム思考とは
 

表面上の「問題・できごと」ではなく問題が発生する「構造」に注目する思考法である。

 
ループ図 成長の限界 自己強化型ループ
 
 
アンパンマンで例を挙げると、バイキンマンがまず先に攻撃すべきはジャムおじさんのパン工場
であることは明確です。

「負けた」という「できごと」ではなく、それを引き起こした「構造」に注目
することによってボトルネックを見つけ出し、それを解決するというシステム思考ができていない
ことによって悪の組織は正義の組織に勝てないのです。
(もちろんテレビ的に勝ってはいけないのですが・・・)

まとめ

悪の組織の要素と学習する組織の要素を対応づけると以下のようになる。

大きな夢、野望を抱いている = 4.共有ビジョン
 
目標達成のため研究開発を怠らない&
日々努力を重ね、夢に向かって手をつくしている = 2.自己マスタリー
 
失敗してもへこたれない&よく笑う = 3.メンタル・モデル
 
組織で行動 ≠ 5.チーム学習

また、システム思考が欠如していることにより、悪の組織は正義の組織
勝てず、目的達成ができないと言えるでしょう。

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