組織の存在理由の明確化、または、社員間の一体感醸成のために企業理念を浸透するための研修を実施されている企業様も多いと思います。

企業理念の重要性はこれまでも語られてきましたが、近年の人材の流動性の高まりや、今後の働き方改革、個人主義の台頭を考えると、この組織が何のために存在し、1人1人がその組織の社員として仕事をしていくことの価値を伝えていくことの重要性はさらに増していくかと思います。

そこで多くの企業様では企業理念自体のボトムアップでの作成を行うワークショップや、既存の企業理念の浸透研修を実施されているかと思います。

企業理念浸透研修には効果があるのか?

今回は、企業理念の浸透研修が実際にどのような効果をもたらすのか、をデータで見てみたいと思います。

なお、この記事は以下の論文を参考にして記述しております。興味のある方はぜひ論文もあわせて御覧ください。

経営理念はパフォーマンスに影響を及ぼすかー経営理念の浸透に関する調査結果をもとにー 高 巖

理念への共感が高いと行動に反映される

経営理念 パフォーマンス
参考:経営理念はパフォーマンスに影響を及ぼすか P6.

それでは、経営理念とパフォーマンスの関係性をデータで見ていきたいと思います。上の図は、先程紹介した論文に掲載されている図です。論文ではA社とB社の2つの企業でデータを取っているため、パス図と呼ばれる上記の図中には上下段に2つの数値が掲載されています。

上の図は先程の図の一部を赤枠で強調したものです。図の真ん中の「理念への共感」が高いと、その下の「理念の内容認識」が高く、同時に「理念への共感」の右側の「理念の行動反映」も高くなる(矢印の部分の数値が高いのがわかると思います)。つまり、理念に共感できていると、実際の行動へも反映されるということになります。

組織的な取り組みが共感の連鎖を生む

理念浸透 研修 効果

次に図の左側に注目してみましょう。まず、左下の「組織的取り組み」が「上司の理念への姿勢」に大きく影響します。ここでいう組織的取り組みとは経営理念の社内アピールや、経営理念についての研修・教育のことを指します。

そして、重要なのは「上司の理念への姿勢」が「理念への共感」に大きな影響を与えるということです。つまり、組織的な取り組みが上司に影響を与え、それが各メンバーにも波及していくことが見て取れます。そしてそれが先程見たように個人の行動に反映されていくのです。

つまり、論文によれば理念浸透研修などの効果は上司などのマネジメント層に影響を及ぼし、それが各メンバーに作用していくことを示しています。

また、「理念の内容認識」は「革新志向性」に影響を及ぼすことが図の右下部分から読み取れますが、これはイノベーションにつながっていくことを意味しているでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。経営理念浸透研修にはデータ的にみても有用である(効果がある)ことがお分かりいただけかと思います。

より詳細な内容はぜひ論文を御覧ください。

経営理念はパフォーマンスに影響を及ぼすかー経営理念の浸透に関する調査結果をもとにー 高 巖


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