2018年1月25日
職業性ストレス簡易調査票の簡易判定法のロジックについて
今回は、前回紹介した職業性ストレス簡易調査票というストレスチェックで推奨されている診断テストの簡易判定法について書いていきたいと思います。前回の記事はこちら。
ストレスチェック診断と職業性ストレス簡易調査票
なお、本記事はこちらを参考にしております。
簡易判定法の行い方
簡易判定法は職場というよりも、個人レベルでのストレスを簡易にチェックするためのものです。以下では具体的な判定ロジックについて書いてみたいと思います。
まずは前回も紹介した職業性ストレス簡易調査票(PDF形式)をダウンロードして、自分の状態についてチェックしてみましょう。
続いて、以下のロジックに従って、簡易判定を行っていきます。
・仕事の負担度チェック
A項目のNo.1-7のうち、「1.そうだ」、または、「2.まあそうだ」 を選択した数を数えます。
A項目のNo.1-7のうち、「1.そうだ」、または、「2.まあそうだ」 を選択した数を数えます。
男性なら6個以上、女性なら5個以上であれば、仕事の負担度が高いと言えます。
以下、上と同様の流れで説明していきます。
・仕事のコントロール度チェック
A項目のNo.8-10のうち、「3.ややちがう」、または、「4.ちがう」 を選択した数を数えます。
A項目のNo.8-10のうち、「3.ややちがう」、または、「4.ちがう」 を選択した数を数えます。
2個以上であれば、仕事のコントロール度が低いと言えます。
・仕事での対人関係チェック
A項目のNo.12,13のうち、「1.そうだ」、または、「2.まあそうだ」 を選択した数、そして、No.14で「3.ややちがう」、または、「4.ちがう」 を選択した数を数えます。
A項目のNo.12,13のうち、「1.そうだ」、または、「2.まあそうだ」 を選択した数、そして、No.14で「3.ややちがう」、または、「4.ちがう」 を選択した数を数えます。
2個以上であれば、仕事での対人関係が良くないと言えます。
・仕事の適合性チェック
A項目のNo.16,17のうち、「3.ややちがう」、または、「4.ちがう」 を選択した数を数えます。
A項目のNo.16,17のうち、「3.ややちがう」、または、「4.ちがう」 を選択した数を数えます。
2個以上であれば、仕事の適合性が低いと言えます。
・心理的ストレス反応チェック
B項目のNo.1-3のうち、「1.ほとんどなかった」、または、「2.ときどきあった」 を選択した数、そして、No.4-18で「3.しばしばあった」、または、「4.ほとんどいつもあった」 を選択した数を数えます。
B項目のNo.1-3のうち、「1.ほとんどなかった」、または、「2.ときどきあった」 を選択した数、そして、No.4-18で「3.しばしばあった」、または、「4.ほとんどいつもあった」 を選択した数を数えます。
男性なら14個以上、女性なら13個以上であれば、心理的ストレス反応が多いと言えます。
・身体的ストレス反応チェック
B項目のNo.19-29のうち、「3.しばしばあった」、または、「4.ほとんどいつもあった」を選択した数を数えます。
B項目のNo.19-29のうち、「3.しばしばあった」、または、「4.ほとんどいつもあった」を選択した数を数えます。
男性なら5個以上、女性なら6個以上であれば、身体的ストレス反応が多いと言えます。
・職場の支援チェック
C項目のNo.1,2,4,5,7,8のうち、「3.多少」、または、「4.全くない」を選択した数を数えます。
C項目のNo.1,2,4,5,7,8のうち、「3.多少」、または、「4.全くない」を選択した数を数えます。
5個以上であれば、職場の支援が少ないと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。簡易判定法で分析を行ってみると、短い時間で自分の状況がわかるかと思います。
従業員数が50名未満の企業で、本格的にストレスチェックを実施していない場合でも、研修の中でセルフチェックとして実施するのもよいかもしれません。