4月に入り、新入社員が入社してくる時期となりました。弊社でも多くの新入社員研修をサポートさせていただいているのですが、新入社員の方が会社に馴染むために必要な4つの要素のうち、我々が提供できるのは1つだけであることも事実です。

採用・研修担当の方からは新入社員研修での目的の1つに社会人としての意識の切り替えを挙げられるのですが、それも会社に馴染むために必要な4つの要素の一部と言えるでしょう。

では、新入社員が会社に適応するための4つの要素とはなんなのでしょうか。今回は中原淳先生の著書「経営学習論」で紹介されている組織社会化の4つの要素を紹介したいと思います。

組織社会化とは

まずは、組織社会化というキーワードを紹介したいと思います。

新しく組織に加わったメンバーが、組織の目標を達成するために求められる役割や知識、規範、価値観などを獲得して、組織に適応していくプロセスのこと

参照:https://jinjibu.jp/keyword/detl/502/

上記の定義を見て頂けると、まさに新入社員が該当することがお分かりいただけるかと思いますが、もちろん、新入社員に限らず、中途入社の方も該当する内容となっています。(さらに言えば、我々が新しいコミュニティーに所属する時も同様です)

そして、組織社会化、つまり、新しい組織に適応するためには以下の4つの要素があるとされています。

1.人脈の学習
⇒誰に相談すると物事がうまく進むのか、といった社内人脈の学習

2.学習棄却
⇒新しい環境では通用しない、過去の経験・意識を捨てる

3.評価基準・役割の学習
⇒新しい環境では何をすることが評価されるのかという学習

4.知識・スキルの獲得
⇒新しい環境で求められる知識・スキルの獲得

参考:「職場における学習」の探求

我々研修会社が提供できるのは4つめの知識・スキルの獲得です。前述の社会人としての意識の切り替えとは2の学習棄却と3の評価基準・役割の学習と言えると思います。

まとめ

新入社員や中途入社の方にはぜひとも上記の4つの要素を伝えて頂き、砕けた言い方をするとゲームのルールが変わったことを理解してもらうことが重要かと思います。

また、詳しくは下記書籍を御覧ください。


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