NIOSHの職業性ストレスモデルが教えてくれること
メンタルヘルスマネジメントの世界で職業性ストレスモデルとして有名なものに米国国立職業安全保健研究所(NIOSH)の職業性ストレスモデルがあります。(下図)
上図によれば、職場のストレッサー(ストレッサーについはこちらを御覧ください)や、年齢や性別などの個人的要因、プライベートでの出来事などの仕事以外の要因などが合わさってストレス反応へとつながっていきます。
しかし、それらがあるからと言ってすぐにストレス反応へと繋がるのではなく、そこに緩衝要因として、上司、同僚、家族からの支援などがあることでストレス反応を押さえられることを表しています。
NIOSHの職業性ストレスモデルが教えてくれること
つまり、NIOSHの職業性ストレスモデルが教えてくれることとしては、
緩衝要因となる上司や同僚、家族からの支援こそが重要
ということです。
ただし、職場ということで考えると家族からの支援にまで口出しすることは難しいと思いますので、現実的には上司や同僚からの支援が重要ということになります。いわゆるラインケアですね。
弊社ではゲーム形式のメンタルヘルス対策研修を実施していますが、このゲームが扱っているのはまさに、上司や同僚からの支援が重要ということに気づいてもらうものです。
上司・同僚からの3つの支援
では、上司や同僚からの支援には具体的にはどのようなものがあるでしょうか。ここでは中原 淳氏の著書「職場学習論」 から職場における3つの支援を紹介したいと思います。
上図の通り、職場における支援といった場合、大きく業務支援、精神支援、内省支援の3つに分類できるとしています。また、それぞれの支援について具体的な行動を示してくれています。
上司として、同僚としては、部下や他の同僚にこれらの支援のうち、自分は、または、チームはどれができていて、どれができていないかを振り返るためのチェックリストとして活用することができると思います。
ぜひ貴社のメンタルヘルス研修で活用してみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
NIOSHの職業性ストレスモデルは上司や同僚からの支援が緩衝要因として重要であることを示してくれています。
また、上司や同僚からの支援には具体的に3つの支援があり、一言で支援と言っても様々です。
弊社ではゲームを用いた体験型のメンタルヘルス研修を実施しており、上司や同僚からの支援を中心とした学びが得られるように設計しております。興味のあるかたはこちらを御覧ください。