4月の新入社員研修が一段落するとすぐに来年度の新卒採用について考え始めなければならない担当者の方も多いかと思います。
(採用担当と研修担当を兼務されている場合は特に)
 
中でもここ10年で注目を集めているインターンシップのコンテンツに関しては頭を悩ませている方も多いのでないでしょうか。
 
今回はインターンシップで有名な株式会社ワークスアプリケーションズのインターンシップ運営リーダーを歴任した私、千葉の経験と、様々な企業のインターンシップを見てきた(一部は作ってきた)経験から、成功するインターンシップに共通する内容について書きたいと思います。

インターンシップにおける成功とは何か

そもそもインターンシップにおける成功とはどう定義されるでしょうか。
企業により異なるとは思いますが、以下の3段階に分けられるではないでしょうか。
 

フェーズ1.学生との接触 / 学生への認知拡大
フェーズ2.インターンシップ参加者が本選考に参加すること
フェーズ3.優秀な学生の見極め / 内定出し

 
フェーズが進めば進むほど、インターンシップの設計や内容に気を配る必要があると思います。
 
ここでは特にフェーズ2,3を成功と定義する企業のインターンシップを想定して書いていきたいと思います。

成功するインターンシップの5つの条件

成功するインターンシップは以下の5つの要素を持っていると思います。
 

1.ターゲット学生が明確である
2.優秀な社員を巻き込んでいる
3.業務の疑似体験ができる
4.ターゲットと内容の難易度が一致している
5.適切なフィードバックを与えている

 
それぞれ見て行きましょう。

1.ターゲット学生が明確である

インターンシップの成功の定義によってターゲットとなる学生のおおよそのイメージは決まります。
 
貴社のインターンシップの目的がフェーズ3.優秀な学生の見極め / 内定出しであれば、ターゲットは貴社で活躍できる人材レベルの学生がターゲットということになります。
 
また、ターゲット学生の定義として以下の様なものも考えられます。
 

・エンジニア/プログラマーであること
・エンジニア/プログラマーに興味を持っていること
・海外経験や英語レベルが高いこと
・旧帝大、MARCHなどの上位校の学生

 
現実的にはターゲットによって募集を実施する媒体や、打ち出し方も変わると思います。
 
なお、旧帝大、MARCHなどの上位校の学生というターゲット設定は間違いではないと思いますが、個人的にはこのターゲット設定ではやや浅い、フェーズ2で歩留まりしてしまうと思っています。
 
ワークスアプリケーションズ インターンシップ
参考URL:http://v-tsushin.jp/interview/worksap_56/
 
私の前職であるワークスアプリケーションズでは、優秀な人材の定義を
ロジカルシンキングができて、かつ、クリティカルシンキングができる人材=クリティカルワーカーという独自の定義を用いて、学歴によらずターゲットを明確にしていました。

2.優秀な社員を巻き込んでいる

フェーズ2,3を成功の定義としている企業であれば特に、インターンシップに関わらせる社員は社内でも優秀な社員でなければいけないと思います。
 
若手で年齢が近い社員を参加させるのも構いませんが、彼らが優秀でなければ優秀な学生はこの会社に入っても成長できない、と感じてしまうでしょう。
 
ワークスアプリケーションズはインターンシップに参加する社員は社内でも成績上位20%に入る社員だけ、という制約を課していました。
 
これはつまり、インターンシップにかなりの人的コストを掛けることを意味しています。
 
しかしながら、優秀な社員の体験談はきっと学生の心に突き刺さるはずです。

3.業務の疑似体験ができる

具体的なインターンシップの内容に関しては業務の疑似体験ができるかどうかによって成功か否かがはっきりと分かれると思います。
 
インターンシップの中にはビジネスマナー講座を実施したり、自己分析をサポートするものもあります。
また、会社によっては会社説明会と内容が変わらない、オフィスの見学だけというものもあるようです。
 
このような一般的な内容では、学生は来てくれたとしてもそれなりの学生であったり、優秀な学生は本選考に進んでくれないでしょう。
もちろん、貴社としてもその学生が優秀かどうかの見極めもできないはずです。
 
会社説明会やオフィス見学が悪いわけではありませんが、これは先程説明したフェーズ1の学生の認知を上げることが成功の定義としている企業のやることになります。
 
業務の疑似体験はB2Cの企業では比較的実施しやすいですが、B2Bの企業ではなかなか難しいものです。
(前職はB2Bのシステム会社でした)
ここに頭を悩ませている担当者の方も多いのではないでしょうか。
 
ただし、長期インターンシップの場合は疑似体験ではなく、実地体験できるかと思います。
 
前職の場合は実際に販売しているシステムの開発をやらせるわけにはいきませんし、ターゲットも理系限定ではありませんでしたので、インターンシップ用の課題を作成し、その課題をプログラミングを使って開発してもらっていました。
課題例:お母さんを支援するシステムを企画・開発せよ
 
ベンチャー企業のインターンシップでは「新規事業立案」というテーマであることが多いですが、これは他の成功するインターンシップの5つの条件の1,2,4,5の要素がしっかりと設定されている場合のみ有効だと思います。
 
いくつかの企業では仕事の疑似体験をさせるためにビジネスシミュレーションゲームを実施しています。
 
インターンシップ ゲーム
 
ビジネスシミュレーションゲームとは仕事を疑似体験できるゲーム型のコンテンツです。
営業のゲームであれば他のチームとの交渉であるとか、お客様のニーズを引き出して適切な商品を提案するといったことが体験できるようなゲームとなります。
 
ゲームとはいえ仕事の要素を含んでいますので、ゲーム後の振り返りでは自社の業務の一部を理解してもらうことができます
 
予算がある企業はカスタマイズして自社の業務にあったゲームを開発するのもよいでしょう。
(平均コストは200〜300万円と言われています)
予算が取れない企業はパッケージ化されたビジネスシミュレーションゲームを導入するのも良いと思います。
 
※なお、弊社ではパッケージ型のビジネスシミュレーションゲームを提供しておりますが会社規模や、地域、属性によって同一コンテンツを販売する社数を制限しております。
 
1dayインターンシップで使えるビジネスゲームはこちらをご覧ください。
 

1day インターンシップで使えるコンテンツ(ゲーム)のご紹介

4.ターゲットと内容の難易度が一致している

優秀な学生は難易度の高い課題の方が面白いと感じる傾向があります。
特に、自分達の頭で考える形式の課題を好みます。
 
一方、平均的な学生は「何かを教えてもらった」ことに満足感を得ます。
また、段階的に難易度が上がっていく内容、課題に設計する必要があります。
 
このように自社のターゲットとなる学生によって内容の難易度や実施方法を変える必要があります。
 
やはり、まずはターゲットの設定が重要なのです。

5.適切なフィードバックを与えている

ここで言うフィードバックとは「評価」することだけではありません
学生が自分自身の能力と成長余力を振り返るきっかけを提供することになります。
 
具体的には以下のようなフィードバックの方法を推奨します。

・「問い」の形でさらなる思考を促す
・「言語化」させることで、自分の思考の漏れを認識させる
・自分、一緒に参加したメンバー、社員からの多角的な視点でフィードバックする

 
などを行うことでフィードバックを与えることができます。
 
「適切な」フィードバックに関しては平均的な学生ほど短いスパンでフィードバックを与える方が効果的で、優秀な学生は「問い」程度のフィードバックで自走することができます。

まとめ

成功するインターンシップに共通する内容とは

成功の定義が明確である

フェーズ1.学生との接触 / 学生への認知拡大
フェーズ2.インターンシップ参加者が本選考に参加すること
フェーズ3.優秀な学生の見極め / 内定出し

成功するインターンシップの5つの要素

1.ターゲット学生が明確である
2.優秀な社員を巻き込んでいる
3.業務の疑似体験ができる
4.ターゲットと内容の難易度が一致している
5.適切なフィードバックを与えている

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