コミュニケーション研修や、採用選考のグループワークで利用可能な「無人島での出来事」というゲームを紹介します。
コンセンサスゲームとはチームメンバーとの合意形成(コンセンサス)を行う必要があるゲームです。

「無人島での出来事」は無人島に流れ着いた5人の登場人物の中から「許せない」人物を決めていくコンセンサスを求めるゲームです。

具体的には、まず自分の意見を提示し、その後、チームで話し合いながら全員で1つの結論を導くという流れになります。

時には意見が対立するときもあるでしょう。それを多数決や、諦めではなくしっかりと話し合って合意することを目的としています。

無人島での出来事のルール

昔、とある船が嵐のため沈没しました。乗客は2隻のボートに別れて漂流しました。

一隻には若い女性と水夫と老人が、もう一隻には女性のフィアンセとフィアンセの親友が乗っていました。

若い女性の乗ったボートはある無人島に漂着しました。
若い女性はフィアンセも同じ島に流れ着いていないか島中を探しましたがどこにもいませんでした。

少し離れたところに同じような島があることに気づいた若い女性は、フィアンセがあの島に流れ着いているかもしれないと思い、水夫にその島に連れて行くよう頼みました

水夫は一晩自分と過ごすことを条件に了承しました。
若い女性は悩み、老人に相談しました。
老人は「私には判断できない。あなたにとって何が1番大切か考えて判断しなさい。」と助言しました。

若い女性は、水夫と一晩共にし、水夫は約束どおり若い女性を隣の島へ運びました

無人島に辿り着くと浜辺にフィアンセが立っていました。
若い女性は嬉しさのあまりボートから海に飛びこんでフィアンセに駆け寄り抱き締めました。

若い女性は、迷いながらも水夫に抱かれたことを正直にフィアンセに話しました
フィアンセは落胆し彼女を突き飛ばしどこかへ去ってしまいました

悲しむ女性にフィアンセの親友が近づき「僕のほうからいつかフィアンセに話すから、それまで僕が君と一緒にいてあげるよ」と言いました。

若い女性、水夫、老人、フィアンセ、フィアンセの親友の5人で許せないと思う順位を付けて下さい。(最も許せない人が1となります。)

「無人島での出来事」のやり方

ゲームは以下の流れで実施されます。

1.ルールの説明
2.まずは個人で考えます(10分間)
3.グループ(4〜6名)で考えます(15分)
4.グループごとの発表(優先順位とその理由)
5.振り返り

全体を通して1時間〜1時間半程度となります。

無人島での出来事には答えがない

なお、無人島での出来事には答え(模範解答)がありません

他のコンセンサスゲームでは答え(模範解答)があり、それによって最優秀チームや、最優秀個人賞などの結果を発表することができます。

一方、無人島での出来事では答えが無いため、チームとしての発表で終了です。

答えがあるコンセンサスゲームの場合は実施の流れもこのように変わります。

1.ルールの説明
2.まずは個人で考えます(10分間)
3.グループ(4〜6名)で考えます(15分)
4.グループごとの発表(優先順位とその理由)
5.答えの発表
6.得点計算と優勝チーム発表

※5,6は答えがあるコンセンサスゲームの場合
7.振り返り

個人的には学生向けに実施するのであれば答えがなく、順位などが出なくても良いと思いますが、ビジネスパーソン向けには答えや順位が出せるコンセンサスゲームのほうが向いているのではないか?と思います。

みなさんはどうお考えでしょうか?

まとめとコンセンサスゲームのポイント

さて、無人島での出来事を含むコンセンサスゲームのポイントは以下の4点です。

グループで考えることのメリットの理解
合意形成を行うためのコミュニケーションスキルの把握
・合意形成の難しさの体感
・コミュニケーションスキルの理解

他のコンセンサスゲームの紹介

先程も書きましたが、個人的にはやはり答えがあったほうがワーク後のモヤモヤ感が解消されるのではないか?と思っています。
順位などもつかないのでビジネスパーソンが実施するには若干面白みにも欠けるかなと思います。

もし、どのコンセンサスゲームを実施しようか迷っているという方がいらっしゃればこちらの記事も合わせてご覧ください。

4つのコンセンサスゲーム(NASA、砂漠、雪山等)の違いとは?


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