2015年6月15日

OJTを放置プレイにしないために必要なこと

タグ: OJT, OJTトレーナー, コーチング, ティーチング,

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新入社員の教育・育成にあたって、OJTを実施している企業が多いでしょう。
OJTとはOn the Job Trainingの略で、簡単に書けば、
実務を通して学ばせる育成手法と言えます。
 
一方、集合研修などはOff-JTと呼ばれ、多くの場合、一定のOff-JTの後、
現場でのOJTという流れで実施されます。

OJTという名の放置プレイ

OJTといえば聞こえは良いですが、現実的にはOJTという名の放置プレイ
と問題視されることもあります。
 
本来、OJTとは以下のように定義されています。
 

職場の上司や先輩が、部下や後輩に対し具体的な仕事を与えて、その仕事を通して、
仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを意図的・計画的・継続的に指導し、
修得させることによって全体的な業務処理能力や力量を育成する活動である。
参考:Wikipedia

ポイントは「意図的・計画的・継続的に指導し」という部分です。
ただ現場に預けているだけでは、「早く一人前になってほしい」という
こと以外の意図や、計画性を感じません。

OJTを効果的に実施するための2つの役割

では、OJTを効果的に実施するためには何が必要なのでしょうか。
育成計画書の作成など、細かいことは置いておくとして、ここでは
2つの役割について説明して行きたいと思います。
 
OJTにはOJTを受ける人(多くは新入社員)の他に、
トレーナーとメンターという2つの役割が求められています。
 
トレーナーとメンターの違いについてですが、それを考えるにあたって
OJTで実施する2つのことを先に挙げておきたいと思います。

ティーチングとコーチング

OJTでは、大きく分けて「ティーチング」と「コーチング」の2つのことを
実施します。
 
ティーチングとは「教えること」です。現場での作業のやり方や、スキルを教え、
新入社員が1人で作用ができるようになることが目的です。
 
一方、コーチングとは一言で表すのは難しいですが、強いて言えば「サポートすること」です。
 
正しくは以下のように定義されています。
 

対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術であるとされる。
相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、
自発的な行動を促すとするコミュニケーション技法である。
参考:Wikipedia

ティーチングが具体的なやり方やを教えるのに対して、
コーチングは、悩みを聞き、質問を交えながら相手に考えさせ、目標達成をサポートする
ことになります。

トレーナーとメンターの違い

ここで話しを戻してトレーナーとメンターの違いを書いておきましょう。
 
トレーナーとは、ティーチングを通して新入社員の育成を担う役割です。
一方、メンターとはコーチングを通して新入社員の育成を担う役割です。
 
弊社ではトレーナーとメンター(ティーチングとコーチング)は別々の人が担う
のがベターと考えています。
 
一般的なOJTトレーナー向けの研修では、ティーチングとコーチングの両方を
トレーナーに任せるための教育が実施されています。
 
しかし、多くの場合、OJTトレーナーは入社2年目〜数年目の若手社員となります。
やもすると、ようやく仕事を覚え始めた社員に、心理的なサポートまでを
必要とするコーチングまでを担わせるのは難易度が高い
と考えます。
 
そこで、2年目の先輩〜数年目の若手にはティーチングの役割(=トレーナー)を、
数年目〜上司にはコーチングの役割(=メンター)を担ってもらうのがよいでしょう。
 
さらに、人事担当がトレーナーや、メンターのメンターとして、育成に関しての
悩みなどをサポートできるとベストです。

まとめ

OJTを放置プレイにしないためにはトレーナーとメンターの2つの
役割を設けることが重要です。
 
トレーナーは「ティーチング」=「教えること」を担い、
作業のやり方やスキルの伝授を行います。
 
メンターは「コーチング」=「サポートすること」を担い、
悩みを聞き、アドバイスや、質問などによって相手自身に考えてもらう
ことによるサポートを担います。


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