社内での研修を実施するにあたり、担当者の方は自分たちでコンテンツを考え、講師として登壇するのか (=研修内製化)外部の研修会社に委託するのかを考えることが多いでしょう。
 
どちらにもメリットとデメリットがありますが、今回は外部の研修会社に委託することのメリットとデメリットについて書いてみたいと思います。

研修を内製化することのメリット

研修を内製化(自分たちでコンテンツを考え、実施すること)のメリットは以下の様に挙げられます。
 

1.会社の文化、業界の特性を知った上で研修を実施できる
2.(中長期に渡る研修の場合)コンテンツの臨機応変な対応が可能
3.受講者1人1人への配慮が細かく行える
4.研修費用が抑えられる
5.会社に研修のノウハウが残る
6.普段の業務と関連性が高い研修を実施できる

1.会社の文化、業界の特性を知った上で研修を実施できる

研修内容にもよるのですが、その企業の独自用語や、業界の動向、特性、などを考慮しての研修の実施は外部の研修会社で実施しようとすると事前の打ち合わせが多くなってしまいます
 
ただし、研修内容が業界に特化したものである場合は講師もその業界出身であることが多いため研修会社でも対応可能かと思います。

2.(中長期に渡る研修の場合)コンテンツの臨機応変な対応が可能

プロジェクト型の研修や半年〜1年の中長期の研修の実施に置いてはプロジェクトの進捗状況や、研修の方針の変更などによって臨機応変な対応が求められます。
 
しかし、カリキュラムやコンテンツの変更となると研修会社の場合、資料の作り直しなど追加コストが発生する可能性があります。

3.受講者1人1人への配慮が細かく行える

社内講師で実施する場合、採用担当者が新入社員研修の講師を実施したり、受講者について上司に話を聞いてみたりと、受講者1人1人に対して関係性が構築できていたり、特性を知ることができます
 
その関係性・情報があるからできるからこそのフォローというものは外部の研修会社では不可能です。
 
また、研修後の行動・成長度合いに対するフォローも外部の研修会社では難しいものです。

4.研修費用が抑えられる

研修会社に支払う現金としての費用が掛かりません
しかし、準備工数などの必要とはならないコストは資料作成、ツール作成などの工数という形でかさんでくることになります。

5.会社に研修のノウハウが残る

昨年の研修の反省を活かして先輩が作ってくれた研修資料、ツールを利用・修正して実施するといった研修のノウハウが研修を内製化することの大きなメリットです。

6.普段の業務と関連性が高い研修を実施できる

1と同じようなメリットですが、よりコンテンツに限定したメリットです。
 
研修会社の提供するコンテンツはどうしても一般的な内容になってしまいます。
つまり、内製化の場合はその会社独自の技術や、実務と関連性が高いコンテンツを提供することができます。

外部の研修会社に委託することのメリット

1.準備に掛かる工数が抑えられる
2.「教えることのプロ」に教えてもらえる
3.コンテンツの品質が保証される
4.普段の仕事とは異なる視点や目線を得ることができる
5.他社との比較の中で自社の特性がわかる

1.準備に掛かる工数が抑えられる

研修資料やツールの作成、タイムラインの作成など準備に掛かる工数を研修会社が担ってくれることで担当者の準備工数が減ることが多いです。
 
特に資料の作成は会社にノウハウがあれば良いのですが、ゼロから作成するとなるとパワーポイントの1スライドにつき1時間程度の時間が必要となるでしょう。

2.「教えることのプロ」に教えてもらえる

社内に研修専門の部門がある場合は別ですが、そうではない場合は研修会社の講師は「教えることのプロ」であることがメリットとなります。
 
その仕事をよく理解している方でもそれを教えるとなると「教え方」を学んだわけではありませんから、研修効果が下がってしまいます。
 
特に、「知識を教える型」の研修の場合は「教える力」が顕著となります。
※ワークショップ型の場合はファシリテーションが上手ければ問題ありません。

3.コンテンツの品質が保証される

社内にノウハウが残っているコンテンツを再実施する場合は別ですが、これまでとは違う、新しいコンテンツを実施する場合、コンテンツの品質が気になります
 
コンテンツは複数回実施することで次第に品質が高くなっていきますので外部の研修会社を利用する場合は選定する段階で実績を聞くことで品質が保証されたコンテンツを実施することが可能です。
 
内製化の場合は対象者と別の方に模擬研修(テスト)を実施することで品質を高めることができます。

4.普段の仕事とは異なる視点や目線を得ることができる

内製化された研修は社内で必要とされている内容に最適化されていることが多いのですが、逆に言えば最適化されすぎていて、外部の目線や、一般的なやり方、最新の動向が取り入れられていない場合があります。
 
研修を実施する目的の1つとして狭くなってしまっている視野を広げることで新しい知恵を生み出すということがあげられると思いますがその点においては外部の研修会社にメリットがあるといえるでしょう。

5.他社との比較の中で自社の特性がわかる

当然ですが研修会社は複数の企業で同様の内容の研修を実施しています。
特にワークショップ型の研修の場合、会社の文化や特性によって反応ややり方に違いが出てきます。
 
同じ研修でも監査法人様で実施する場合と、メーカーの営業職の方に実施する場合と、同じメーカーでも技術職の方に実施する場合ではプロセスや結果が異なります。
 
そこで感じた違いや特性を外部の研修会社の講師は伝えることができます。
知らず知らずに染み付いた企業文化や、それが他の会社とどう違うのかを知ることは自らを振り返るのに重要です。

まとめ

まとめ

簡単にですが、どのような場合に内製化するべきか、委託するべきか書いておきたいと思います。

内製化すべき研修

・中長期のプロジェクト型の研修
・毎年必ず実施される一般的な内容の研修(ビジネスマナー等)
・自社独自の内容(文化や技術など)の研修

外部に委託したほうが良い研修

・ワンタイム(毎年行うわけではない)で実施される研修
・最新の知識/やり方を取り入れた研修(例:レゴブロックを使った研修など)
 
その他
・社内に講師をできる人材がいない場合
・社内に研修のノウハウがない場合
・準備期間が取れない場合

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