推せる職場とは|働きがい×働きやすさの2×2マトリクス

【結論】「推せる職場」とは、働きがいと働きやすさの2つの軸を両立した職場のことであり、仕事の成果や採用活動、長期的なキャリア形成に好影響を与えます。
しかし、実際にこの両方を満たす職場は全体の18%と少なく、多くの組織が課題を抱えています。
本記事では、この2軸の重要性を解説し、22種類の行動カードを用いるゲーム「ベストチーム」でその構造を体験する方法を紹介します。

目次

1. 推せる職場とは?
2. キャリア安全性・心理的安全性のマトリクスとの関係
3. 推せる職場の4つの特徴
4. まとめ
5. 「推せる職場」の2軸をゲームで体験する|ベストチーム

今回はあなたの会社は「推せる職場」ですか?テーマで、推せる職場というキャッチーなワードについてご紹介したいと思います。

推せる職場というのは、株式会社NEWONE様(以下、NEWONE)のレポートで紹介されていたワードで、非常にキャッチーだなと感じました。

「“推せる職場”に関する定量調査」資料をリリースしました

https://new-one.co.jp/news/15604/

株式会社NEWONE

今回はこちらの調査結果を過去に書いたエンゲージメントについての記事と絡めてご紹介できればと思っています。

推せる職場とは?

NEWONE様のレポートによれば、推せる職場とは働きがいを感じ、働きやすい職場と定義されているようです。


画像引用:https://new-one.co.jp/news/15604/

上画像にある通り、働きがいを感じ、働きやすい職場と回答されたのは全体の18%ということで、最も少ない数値となっています。一番多かったのはストイックな職場ということですね。

みなさんの会社はどうでしょうか?

キャリア安全性・心理的安全性のマトリクスとの関係

なお、以前に紹介した “なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか” に掲載されていたキャリア安全性と心理的安全性のマトリクスによる分析(入職1〜3年目大卒以上正規社員)ではこのような結果が記述されていました。

分析軸や対象が違うので単純比較はできませんが、どちらも両方高い職場は18%程度で、こちらではストイックというよりはヌルい職場の方が多いという結果になっていて面白いですね。

画像引用

なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか

古屋星斗
日経BP 日本経済新聞出版 (2023/11/25)

推せる職場の4つの特徴

レポートでは推せる職場の4つの特徴(メリット)が紹介されていました。
簡単にまとめておきます。

1.推せる職場は、仕事の成果に繋がりやすい

2.推せる職場は、採用活動にも効果的

3.推せる職場は、長期的なキャリア形成ができる

4.推せる職場と感じやすいのは、入社直後、または10年目以降

1.推せる職場は、仕事の成果に繋がりやすいでは、推せる職場では「仕事に熱中できている(50%)」「主体的に仕事に取り組んでいる(67%)」とどちらも高い数値を示していたそうです。

2.推せる職場は、採用活動にも効果的では、推せる職場では組織風土や働く人への共感が高いそうです。このあたりは心理的安全性と関連していそうですね。

3.推せる職場は、長期的なキャリア形成ができるでは、推せる職場では残業や過度なプレッシャー、ハラスメントが少なく、離職予備軍が他の職場と比べ最も少ないということで、このあたりはキャリア安全性と関連していそうですね。

キャリア安全性について過去記事をご覧ください。

ワーク・エンゲージメントを高める「キャリア安全性」という視点

4.推せる職場と感じやすいのは、入社直後、または10年目以降では、下画像の通り、入社1年未満と10年以上の社員が推せると回答されています。

そりゃそうか、と思いますが、むしろその間の年次の数値が高い組織がどんな組織なのか?が気になりますね。

まとめ

レポートでは他にも『推せる職場』をつくるエンゲージメントサイクルなどが紹介されており、非常に興味深いレポートとなっています。
ぜひご覧ください。

「“推せる職場”に関する定量調査」資料をリリースしました

https://new-one.co.jp/news/15604/

株式会社NEWONE

「推せる職場」の2軸をゲームで体験する|ベストチーム

NEWONE様のレポートで定義されている「推せる職場」は、働きがい働きやすさという2つの軸がどちらも高い状態でした。そして最も多かったのは、働きがいはあるが働きやすさが伴わない「ストイックな職場」です。

この「片方だけでは足りない」という構造は、弊社のチームビルディング研修ゲーム「ベストチーム」の設計とそのまま重なります。

ベストチームは、22種類の「行動カード」と「得点カード」を使って進めるゲームです。チームの業績向上関係性向上の両方を満たしたときにだけ会社の利益が上がる設計になっており、どちらか一方に偏ったチームは、ゲーム上で数字が伸びません。

ベストチーム

参加者は、成果を出すために関係性を犠牲にする動きを取ってしまったり、逆に関係性を優先しすぎて数字が止まったりする経験をします。レポートで言えば「ストイックな職場」や「ヌルい職場」に自分たちで着地してしまう、という体験です。

振り返りで扱うのは「心理的安全性」

ゲーム後の振り返り・ミニ講義では、心理的安全性と、それを阻害する要素、組織に必要な支援について扱います。本記事で触れたキャリア安全性・心理的安全性のマトリクスとも接続する内容です。

「推せる職場かどうか」を調査やサーベイで測ることはできますが、なぜ自分たちの職場が今の象限にいるのかは、数値だけを見ても腹落ちしにくいものです。一度ゲームの中で両立の難しさを体験しておくと、サーベイの結果を自分たちの行動の話として議論しやすくなります。

ベストチームは3人×5チーム以上、15〜100名超の対面開催で、所要時間は1.5〜3時間です。導入社数は約190社、受講者満足度は4.92(5点満点)となっています。

ベストチーム 満足度

『ベストチーム』実施の流れ:心理的安全性を高めるチームビルディング研修

合わせて、キャリア安全性と心理的安全性のマトリクスによる分析について紹介したこちらの記事も読んでいただくと面白いかと思います。

ワーク・エンゲージメントを高める「キャリア安全性」という視点


この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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