今回は新製品開発や製品改善の研修・ワークショップで使えるKA法という手法についてご紹介したいと思います。

KA法については下記のように定義されています。

KA法とは、コンテキストインタビューや観察法などの定性調査から得られたデータを
分析、モデリングし、ユーザーが求めている本質的な価値を導出するための分析手法
である。

(株)紀文食品のチーフ・マーケティング・アドバイザーである、浅田和実氏により2006年に開発、公開された。

引用:KA法を初心者が理解・実践するための研究
浅野 志帆, 安藤 昌也, 赤澤 智津子

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssd/63/0/63_229/_article/-char/ja/

浅田和実氏によって書かれた書籍には下記があります。

ここまでだとKA法についてよくわからないと思うのですが、KA法の特徴であるKAカードをご紹介することでなるほど、これはやってみようかなと思ってもらえるかと思います。

KAカード

上がKAカードのフォーマットです。KAカードはユーザーの観察やインタビューを受けての気づきを上記のフォーマットで整理するためのカードです。

まずは一番上の出来事を記入します。原則として、1つの出来事について1枚のKAカードに記入します。

出来事の書き方は◯◯だったのでXXした。や、◯◯したら、XXだった。という形で書いていきます。

抽象度を上げて書けば、「状況+ユーザーの行動」や、「ユーザーの行動+結果」を書くということになります。

例えば、信号が赤だったので止まったは、状況+ユーザーの行動ということになります。他にも、スマホアプリなどのユーザーの利用状況の観察で、ボタンだと思ってクリックしたけど、何も反応がなかったというのはユーザーの行動+結果となります。

例えば、既存商品の利用状況を観察することで発見した出来事を書き止めて、次のステップへ進むことで新製品のアイデアが浮かぶかもしれません。

やり方は少し異なりますが、某メーカーでは自社製品を自宅において、家族がどう使っているかを観察することで製品開発のヒントを得ていると言います。そこでの気づきをKAカードにまとめたらより情報が整理されるかもしれません。

次に左下のユーザーの心の声を記入します。先程の信号機の例だとうわ、赤だよ最悪。。。早く青に変わらないかなーとなりますし、ボタンの例ではえ?これボタンじゃないの?絶対押し間違えるじゃんといった形となります。

最後に出来事と心の声からその背景にある価値を記入していきます。
価値は「動詞+価値」という形式で書居ていきます。

例えば、信号機の例では青になるまでの待ち時間が目視できる価値という形となりますし、ボタンの例ではボタン風なものがみえると押したくなる価値ボタンを押すと反応を期待する価値ということになります。

信号機の例はすでにそのような信号機がありますし、ボタンの例はボタンと勘違いさせるデザインをやめるということも改善案として考えられますし、逆に、新しいアイデアとしてボタンをたくさん用意して、押すといろんな反応をするようなものを作るというものも考えられます。

まとめ

このようにKAカードでは、出来事と心の声、価値の3つに分けてユーザー観察やインタビューを行っていきます。参考になれば幸いです。
KAカード


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