みなさんは1週間に何時間、「会議」を行っていますか?
とある調べでは週に平均で約4時間半を会議に費やしているそうです。
参考URL:http://conorneill.com/2011/09/09/simple-rules-for-effective-meetings/

ビジネス書では「会議を無くせ」というタイトルを目にしますが、そうはいかないと言うのが現実ではないでしょうか。

今回は「同じ会議ならより効果的な会議を」ということをテーマに知っておきたい会議の手法7選と題して、世の中で知られている会議のやり方について書いていきたいと思います。

知っておきたい会議の手法7選

まずは結論から。

1.ブレインストーミング
2.ワールドカフェ
3.OST(オープンスペーステクノロジー)
4.すごい会議
5.質問会議
6.リーダーズインテグレーション
7.ロバート議事法

1.ブレインストーミング

これはみなさんご存知「ブレスト」と呼ばれるアイデア創出型の会議で行われる手法です。

ブレストには以下の4つのルールがあるとされています。

1.判断遅延(批判禁止):他人のアイディアの批判NG
2.突飛さ歓迎(自由奔放):制限はなく、どんなアイディアもOK
3.便乗歓迎:アイディアにただ乗りしよう!
4.質より量:量が質を生む

1は日本では批判禁止の方がよく知られていますが、本来は良いか悪いかの判断を遅延するの方が適しているようです。
参考URL:http://ishiirikie.jpn.org/article/16177625.html

ブレストは既に実施されている企業も多いと思います。

2.ワールドカフェ

ここ5年で市民権を得てきた会議の手法に「ワールドカフェ」があります。
社外の勉強会、ワークショップなどで体験したことが有る方も多いのではないでしょうか。

ワールドカフェとは世界のコーヒーが飲める会議ではなく(実際に筆者は参加者に「世界のコーヒーが飲めるんでしょ?」と聞かれました)カフェの様なリラックスした雰囲気で対話することで良いアイデアが生まれるという体験から生まれた手法です。

やり方はとてもシンプルです。簡単に書けば以下のようになります。

1.4〜6人でテーマについて話し合う
2.テーブルに1人を残して他のテーブルに移動
3.前のテーブルで話していたことを共有
4.各自が持ち寄ったアイデアをブラッシュアップする
5.元のテーブルに戻って3〜4を行う

詳細なやり方はこちらを御覧ください。

社内でのワールドカフェのやり方(実施編その1)

ワールドカフェのメリットは人が移動しながら話すことによって良いアイデアが他のテーブルに拡散されることです。

また、お互いの良いアイデアが組み合わさることに寄ってアイデアがブラッシュアップされ、3ラウンド目(元のテーブルに戻った時)には実行したくなるようなワクワクするアイデアが生まれます。

3.OST(オープンスペーステクノロジー)


https://amzn.to/488SV6f

ワールドカフェと同じく、「ホールシステムアプローチ」とよばれる対話の手法の1つです。
日本風に言えば「分科会」ということになります。

オープンスペーステクノロジーでは、自分の興味のある分野の話を同じような興味を持つ人達が集まって話すことで、よりエネルギーの高い話し合いができ、実行可能なアクションプランが生まれやすいという特徴があります。

簡単に書けば以下のようになります。

1.メインテーマを発表する
2.メインテーマに関連するサブテーマを10個ほど考える
3.自分が興味のあるサブテーマの「場所」に集まる
4.集まった人同士で話し合いを行う
5.各サブテーマで話し合われた内容を全体に発表

4.すごい会議

すごい会議」は6名程度の意思決定権を持つ少人数で実施される会議の手法です。

意思決定権を持つものが集まり、現状の問題を分析し、ありたい姿を共有しながら、その実現のためのアクションプランを決めていく問題解決型の会議手法です。

すごい会議はファシリテーターが質問を投げかける形式で進みます。
簡単に概要を書いておきます。おおよその所要時間は4〜9時間です。

1.いま上手くいっていることを発表する

2.ありたい姿を発表する
 例:XXXX年XX月XX日までに
   XXXXを達成することによって(売上10億を超えることに寄って)
   XXXXとなる(業界No.1となる)

3.現状の問題を「どのようにすれば〜」という問いに置き換える
 例:社員のモチベーションが低い
 ⇒「どのようにすれば社員のモチベーションが高くなるか」

4.ありたい姿を実現するために担当に分け、担当者を決める

5.担当ごとのサブゴールとアクションプランを考える

ポイントは現状の問題に対して「どのようにすれば」という疑問形にすることで自然と解決策を考えだすというところです。

詳細はこちらを御覧ください。
参考URL:https://www.sugoikaigi.jp/

5.質問会議

5つ目は「質問会議」という手法です。その名の通り「質問」を通して問題解決を図る問題解決型の会議手法です。

この手法はNPO法人日本アクションラーニング協会代表の清宮普美代氏よって提唱されました。

アクションラーニングコーチと呼ばれるファシリテーターが参加し、会議全体が質問と回答という構成で行われます。
※質問を行うのはファシリテーターだけではなく、参加者も質問を行います。

すごい会議同様、質問形式にすることで問題の特定と解決策を自然にできることが特徴です。

詳細はこちらを御覧ください。
参考URL:http://cyblog.jp/modules/weblogs/776

6.リーダーズインテグレーション

6つめはリーダーズインテグレーションというリーダーとメンバーの信頼関係を構築するための会議手法です。

新任のリーダーや、チームとして機能していない場合に有効な会議手法です。
※リーダーにとってはかなり厳しい会議手法です。

具体的なやり方はこちらの記事を御覧ください。

リーダーズインテグレーションのやり方

7.ロバート議事法

最後はロバート議事法についてです。ロバート議事法は主に、青年会議所などで活用されている会議のやり方です。

ロバート議事法の大事なポイントは4つの権利と4つの原則の2つです。

4つの権利

1.多数者の権利(過半数の賛成)
2.少数者の権利(少数意見の尊重、2名以上で動議を取り上げる)
3.個人の権利(プライバシーの擁護、個人は一人1票の同じ権利を持つ)
4.不在者の権利(不在者投票、委任状など不在者にも議決権がある)

4つの原則

1.ー事一件の原則
 ⇒1度に1つの議題だけを討論し、決議する。複数の議案を同時に話し合わない。

2.ー事不再議の原則
 ⇒決定した議案は再度掘り起こさない。

3.多数決の原則
 ⇒議案に対し、定足数の1/2の賛成がないと承認されない。

4.定足数の原則
 ⇒会議の開催、決議のための出席数が決められている。
 ※JCでは過半数。某研究所では2/3が定足数としている。

このように会議のやり方に厳密なルールを課しているのがロバート議事法の特徴となります。

ロバート議事法の具体的な内容についてはこちらをご覧ください。

会議を効率的に行うための「ロバート議事法」のやり方

まとめ

いかがでしたでしょうか。
既にご存知の手法もあったかと思いますが、目的によって様々な会議手法がありますので、ぜひ利用してみてください。

知っておきたい会議の手法7選
1.ブレインストーミング
2.ワールドカフェ
3.OST(オープンスペーステクノロジー)
4.すごい会議
5.質問会議
6.リーダーズインテグレーション
7.ロバート議事法

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