ファシリテーションの練習に使えるビジネスゲーム
今回はファシリテーションの練習に使えるビジネスゲームをご紹介したいと思います。
会議などでのファシリテーターの重要性を感じている企業は多いと思います。そこで、ファシリテーション研修などを実施されている企業も増えてきています。
ファシリテーションのスキルは様々だと思いますが、以前にも紹介した元BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の高松智史さんはファシリテーションのスキルを下記の5つにわけています。
2.発言の「反対意見」をファシリテーション
3.議題の「論点構造」をファシリテーション
4.参加者の「論点構造の違い」をファシリテーション
5.全てを予め予言するファシリテーション
引用:コンサルの心得99。
コンサルタントも、事業会社の皆さんも、この1本動画を見て、
自分の成長を感じ、成長のヒントを見つけてください。
考えるエンジンちゃんねる
5の全てを予め予言するファシリテーションは神の領域だと思いますので割愛しますが、少なくとも2または3のレベルまでのファシリテーションはできるようになって欲しいという方が多いのではないでしょうか。
なお、動画にもまとまっていますのでぜひ御覧ください。
ゲームを通して実際にファシリテーションできるか?
ということで、ファシリテーションについてのノウハウなどは書籍などでも取り上げられていますが、では、頭ではわかっても、実際にできるのか?というところが重要になってくるかと思います。
そんなファシリテーションの練習としてビジネスゲームを使ってみるのはいかがでしょうか。ビジネスゲームとは教育・研修用に開発されたゲームのことで、ゲームというシミュレーションの中で失敗や成功を通して気づきや学びを獲得する手法です。
弊社では50個近いビジネスゲームを提供していますが、ファシリテーションの練習に適しているのはコンセンサスゲームと呼ばれるビジネスゲームです。
コンセンサスゲームの中で最も有名なゲームがNASAゲームで、月で遭難した宇宙飛行士という設定で手元に残った15個のアイテムに対して優先順位をつけていくゲームとなります。
まずは個人で優先順位をつけて、それを持ち寄ってチームで話し合い、最終的にはチームとして1つの意見に集約してもらいます。
ゲーム中、例えばこんな会話が生まれます。

このように具体的なアイテムの優先順位について話す人もいれば、こんな人も居ます。

さらにこんな人もいます。


チームでの話し合いの際にそれぞれの異なる意見をどのように集約していくかという合意形成が求められるゲームです。
当然その中で先ほど紹介したファシリテーションスキルが必要となります。
2.発言の「反対意見」をファシリテーション
3.議題の「論点構造」をファシリテーション
4.参加者の「論点構造の違い」をファシリテーション
5.全てを予め予言するファシリテーション
順番と反対意見についてはわかりやすいと思うので、特に論点構造や論点構造の違い、の部分をNASAゲームでのファシリテーションを例にあげれば、下画像のように、各参加者がどのような目的で優先順位をつけているのかを明らかにしたり、意見の対立がどのレイヤーで発生しているのかを明らかにすることと言えるでしょう。
このようにゲームを使ってファシリテーションスキルが実際に発揮できたのか?という練習をしてみることが可能です。
もちろん、ゲームを使わずにあるテーマに対してのディスカッションで練習することも可能(例:10年後の弊社の未来)だと思いますが、ゲームを用いることでファシリテーションだけに集中させない(正解や勝ち負けという要素が含まれる)という状況を作り出すことができます。
まとめ
いかがでしょうか。今回はファシリテーションの練習に使えるビジネスゲームとしてコンセンサスゲームをご紹介しました。参考になれば幸いです。
NASAゲームについてはこちらを御覧ください。
NASAゲーム実施の流れ
なお、コンセンサスゲームはNASAゲームだけでなく、弊社では4つのコンセンサスゲームを提供しています。詳しくはこちらを御覧ください。
4つのコンセンサスゲーム(NASA、砂漠、雪山等)の違いとは?
なお、冒頭で紹介した高松さんの書籍もオススメです。