新入社員研修の目的とは?担当者の課題と成功させる5つのポイント【2026年版】
「新入社員研修、毎年同じ内容でいいのだろうか」「研修後に行動が変わっている実感がない」——そんな悩みを持つ研修担当者は少なくありません。
リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員意識調査2025」によると、新入社員が仕事・職場で最も不安に感じていることは「仕事についていけるか」(64.8%)。一方、人事担当者の28.8%が「新入社員の早期退職が多い」ことを課題に挙げています。
本記事では、最新の調査データをもとに新入社員研修の目的を整理し、担当者が直面する課題と、研修を成功させるための5つのポイントを解説します。
新入社員研修の3つの目的
ライトワークス社の調査(2025年)によると、新入社員研修で最も重視される目的は以下の3つです。

出典: 株式会社ライトワークス「新入社員研修に関する調査結果」(2025年10月)
1. ソフトスキルの習得(29.4%)
社会人としてのマインドセット、コミュニケーション力、ビジネスマナーなど。リクルートMSの調査でも、新入社員自身が「社会人としてのルール・マナーを身につけること」を最も大切にしたい(53.6%・過去最高)と回答しています。
出典: リクルートマネジメントソリューションズ「新入社員意識調査2025」
2. ハードスキルの習得(27.4%)
業務に必要な専門知識やITスキル。新入社員が「もっと学びたかった」と感じるスキルとして、パソコンスキル、プレゼンテーション能力、セルフマネジメント能力が上位に挙がっています。
3. 定着・エンゲージメント向上(14.9%)
東京商工会議所の調査(2025年)では、新入社員の「チャンスがあれば転職」が25.7%(10年前の11.6%から倍増)、「定年まで勤めたい」は24.4%まで低下しています。早期離職を防ぐためにも、研修を通じてエンゲージメントを高めることが重要になっています。
研修担当者が直面する5つの課題
HR総研の調査やライトワークスの調査データから、研修担当者が抱える課題を5つに整理しました。
課題1:受け身姿勢が抜けない
HR総研の調査では、新入社員の劣っている点として「受け身的」が41%でトップ。「自分で考えて行動する姿勢が足りない」「主体性がない」という声は、研修担当者の最大の悩みです。
課題2:研修効果が実感できない
ライトワークスの調査では、新入社員の約4割が「研修の効果を実感できない」と回答。座学中心の研修では知識が定着しにくく、現場での行動変容につながりにくいという実態があります。
課題3:毎年同じ内容でマンネリ化
研修内容は「社会人としての心構え」(86%)、「マナー」(84%)が定番ですが、毎年同じ座学を繰り返すだけでは、担当者自身のモチベーションも下がり、新入社員の満足度も低下します。
課題4:担当者のリソース不足
東京商工会議所の調査によると、研修・教育担当は他業務との兼任が大半で、専任者は10.3%にとどまっています。限られた時間で効果的な研修を設計する必要があります。
課題5:オンライン・対面のバランス
ライトワークスの調査では、ハイブリッド形式(対面+オンライン)が35.8%と最多。対面とオンラインそれぞれの強みを活かした設計が求められています。

出典: 株式会社ライトワークス「新入社員研修に関する調査結果」(2025年10月)
新入社員研修を成功させる5つのポイント
1. 「体験→振り返り→学び」のサイクルを組み込む
座学だけでは「聞いたけど覚えていない」で終わりがちです。ゲームやワークで体験し、振り返りで気づきを言語化するプロセスを入れることで、知識が「自分ごと」として定着します。
実際に、ライトワークスの調査では研修形式別の満足度で「参加型研修」が「大変満足+やや満足」65.5%と、オンライン講義型(61.0%)を上回っています。

出典: 株式会社ライトワークス「新入社員研修に関する調査結果」(2025年10月)
2. 「社会人としての意識の切り替え」を体感させる
「学生と社会人の違い」を講義で説明するだけでなく、チームで目標を達成する体験を通じて「自分の行動がチーム全体に影響する」ことを実感させることが重要です。
例えば、弊社の部課長ゲームでは、報連相を駆使してチームで目標を達成する体験ができます。「自分が情報を伝えなかったせいでチームが失敗した」という経験が、主体的な行動の必要性を強く実感させます。
3. 現場配属後を見据えた内容にする
新入社員が「学べてよかった」と感じるスキルの上位は、ビジネスマナー、マインドセット、協調性、コミュニケーション能力です。

出典: 株式会社ライトワークス「新入社員研修に関する調査結果」(2025年10月)
一方で「もっと学びたかった」スキルも多く、研修で学んだことが配属後にどう活きるかを明示することで、研修への納得感と定着率が高まります。
4. フォローアップ研修を設計する
入社時の研修だけで完結させず、3ヶ月後・半年後にフォローアップ研修を実施しましょう。配属後に直面した課題を持ち寄り、同期と共有することで、孤立感の解消と早期離職の防止につながります。
5. 効果測定を仕組み化する
東京商工会議所の調査では、「受講直後のアンケート」を実施する企業は60.5%ですが、「行動変容の評価」まで行う企業は2割にとどまります。研修直後の満足度だけでなく、3ヶ月後の行動変化を追跡する仕組みを作ることが、研修の継続的な改善につながります。
新入社員研修で使えるゲーム・ワーク3選
「受け身姿勢」「研修効果の実感のなさ」といった課題を解決するのに有効なのが、ゲーム型研修です。ここでは、新入社員研修の実績が豊富なゲームを3つ紹介します。
1. 部課長ゲーム — 報連相・主体性

部長・課長・平社員の役割に分かれ、報連相を駆使してチームの目標を達成するゲームです。「自分が情報を共有しないと全体が止まる」体験を通じて、新入社員に最も求められる「主体的に報告・相談する姿勢」を実感させます。
・所要時間:1〜2時間 ・対象人数:5〜100名
2025年11月現在、弊社での部課長ゲームの導入社数は約150社、受講者満足度は4.83(5点満点)となっております。
2. NASAゲーム — 合意形成・傾聴

月面に不時着した宇宙飛行士という設定で、15個のアイテムの優先順位をチームで合意形成するゲームです。「自分の意見を伝える」「他者の意見に耳を傾ける」という社会人に必要なコミュニケーションの基本を体験的に学べます。
・所要時間:1〜2時間 ・対象人数:1〜100名
2025年6月現在、弊社でのNASAゲームの導入社数は約550社、受講者満足度は4.81(5点満点)となっております。
3. マシュマロチャレンジ — チームワーク・PDCA

パスタ、テープ、ひもを使って、制限時間内にできるだけ高いタワーを建てるゲームです。計画→実行→振り返り→改善のPDCAサイクルを短時間で何度も回せるため、「まずやってみる」「失敗から学ぶ」という姿勢を自然に身につけられます。
・所要時間:1〜2時間 ・対象人数:5〜100名
2026年1月現在、弊社でのマシュマロチャレンジの導入社数は約200社、受講者満足度は4.9(5点満点)となっております。
導入事例

三菱ガス化学株式会社様では、技術系新入社員17名を対象とした配属後研修で部課長ゲームを導入いただきました。「報連相の重要性を頭ではわかっていても、実際にゲームで体験すると全く違う」という声が受講者から上がっています。
まとめ
新入社員研修の目的は、大きく「ソフトスキルの習得」「ハードスキルの習得」「定着・エンゲージメント向上」の3つに集約されます。
担当者の課題である「受け身姿勢」「研修効果の実感のなさ」「マンネリ化」を解決するには、体験型の研修を取り入れ、「体験→振り返り→学び」のサイクルを回すことが効果的です。
新入社員研修にゲームやワークを取り入れたいとお考えの方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。
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