今回は研修講師の4つの役割(仕事)というテーマで書いていこうと思います。研修講師を専業にされている方には当たり前かもしれませんが、スポットで社内向けの研修講師を実施される方の参考になればと思います。

研修講師の4つの役割(仕事)

まずは研修講師の仕事の全容をざっくりとご紹介したいと思います。

研修講師仕事

研修講師の役割と言われたら上図中央の実施の部分に注目が集まると思いますが、前後にも役割(仕事)があります。準備と検証です。

準備と一言に言っても実際にやることは多岐にわたります。一例を紹介すると下記のとおりです。

準備でやること(一部)

・研修ニーズの把握
・研修目的の設定
・対象者の決定
・研修カリキュラム(タイムライン)の作成
・会場の決定
・案内文作成/通知
・投影資料の作成
・配布物の印刷
・備品の確保(プロジェクター、ホワイトボード含む)
・名簿の作成
・座席表の作成
・名札の作成
・最終案内
・会場設営
・受付
・アンケートの作成

いかがでしょうか。こうやって書き出してみるだけでも色々とやることがあると思います。特に研修目的、カリキュラム、資料作成の部分は研修全体の出来を左右する部分と言えるでしょう。

また、備品の準備や座席表の作成、受付といった運営部分がグダグダだと、参加者の方は研修が始まる前から不安になるでしょう。

そして、検証についてはアンケートの結果の分析を行い、を明確にすることが重要です。

アンケートにどのような項目を記載すべきなのか、は議論が色々とありますが、以下の5点を抑えておけば及第点でしょう。

1.満足度
2.理解度
3.活用度
4.研修からの気づき/学び
5.改善のポイント

研修の効果については下記の記事もご覧頂ければと思います。

カークパトリックによる研修効果の測定(4段階評価)

さて、最後に実施部分についても書いていきたいと思います。
実施部分については大きく2つの役割(仕事)が挙げられます。

1.ティーチング
知識を提供する、スキルを習得してもらうなどのいわゆる教える役割

2.コーチング(ファシリテーション)
問いを投げかける、議論を進行するなどのコーチング、または、ファシリテーションという導く役割

参考書籍:研修ファシリテーションハンドブック

1回の研修の中でこの2つの役割を使い分けながら実施していくと良いでしょう。
というのは、ティーチング一辺倒では参加者が受ける情報量が多すぎて処理しきれない場合がありますし、コーチング・ファシリテーション一辺倒では参加者が受ける情報量が少なくて不満足要因となる可能性があります。2つの役割のバランスが重要だと思います。

まとめ

いかがでしょうか。最後に、研修講師の4つの役割(仕事)とはをまとめておくと以下のようになります。

1.準備
2.実施の際のティーチング
3.実施の際のコーチング・ファシリテーション
4.検証

参考になれば幸いです。


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