チームワークの基本「リーチングアウト」とは
先日、カンブリア宮殿を見ていたところ、ニューバランスの回が放映されていました。(2023年2月23日放送)
そこでニューバランスジャパンの社長の久保田さんが仰っていた座右の銘が
Step someone’s toe、つまり、誰かのつま先を踏めというのもでした。
もちろん、これは本当に誰かのつま先を踏むという意味ではなくて、他の人の仕事の領域に少し踏み込んでコミュニケーションを取りに行くということを重要視されているということでした。
これを聞いて私はチームワークの基本である「リーチングアウト」を思い出しました。
リーチングアウトをシンプルな図にすると上図のようになり、お互いの領域が重なっていることがわかると思います。ニューバランスの久保田さんが仰っていたことを図にするとこのような形になるかと思います。
ちなみに、Reach Out とは、手をのばす、援助の手を差し伸べるという意味で、ビジネス上では下記のように表現されます。
・人の仕事に関心を持ち、いつでも協力できる姿
プログラマーの世界ではリーチングアウトをより仕組み化した取り組みとしてペアプログラミングという取り組みがあります。
画像参照:https://codezine.jp/article/detail/5773
ペアプログラミングの効果としてはダブルチェックによりその場でミスを発見できることで、一見コストが掛かるように思うと思いますが、製品出荷後にミスが発覚することに比べればコストが低くなります。(製品回収、訴訟など)
なお、ホンダでもリーチングアウトは重要視されており、ホンダ流ワイガヤのすすめ という書籍でもリーチングアウトが紹介されています。
ホンダ流ワイガヤのすすめ
大ヒットはいつも偶然のひとことから生まれる
本間日義
朝日新聞出版 (2015/11/6)
個人作業化している現時点ではその間となる仕事が漏れることが多くなります。そのためにはコミュニケーションやリーチングアウトのような仕組みが大事になってきます。チームワークにコミュニケーションが必要と言われる理由の1つには、間違いなくこの個人と個人の仕事の間を埋める効果が期待できるからだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はチームワークの基本「リーチングアウト」についてご紹介しました。ぜひリーチングアウトを意識し、仕組みとして取り組んでみてください。