今回はVUCA時代のゲーム型チームビルディング研修として「トレード&グロース」をご紹介したいと思います。

変化が激しく、先が読めない時代になった」とメディアを通して聞いたり、感じている方も多いのではないでしょうか。
ビジネスの現場では、生成系AIを代表に技術変革のスピードが早く、さらにはグローバル化などによって正解や未来が見えにくい状況が日常的に起こっています。
このような時代背景を「VUCA時代」と呼びます。

VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉です。

そんなVUCA時代において、チーム・組織が適応し、生き残るために必要な要素を学ぶゲーム型研修が「トレード&グロース」です。

なぜ、“ゲーム型研修”なのか?

ビジネスゲームやシミュレーションを取り入れた体験型研修は、近年ますます注目を集めています。
その理由は、座学では得られない“実感”や“腹落ち”が、ゲームを通じて得られるからです。

特にVUCA時代に必要とされるのは、以下のようなスキルです

情報を共有し、チームで学習する力
・正解のない状況で進むためのリーダーシップと柔軟性
・多様な価値観を持つ相手との対話・交渉・合意形成力
・環境変化に応じて戦略をアップデートする適応力

これらのスキルは、座って講義を受けるだけでは身につきません頭ではわかっているが、自分事としては考えづらい、というのが正直なところでしょうか。
そこで、ビジネスゲーム・ビジネスシミュレーションという“疑似的なVUCA状況”に身を置いて試行錯誤する中でこそ、実感を持って学べると思います。

VUCA体験ゲーム「トレード&グロース」とは?

トレード&グロースは、チームごとにルールの一部がカードとして分散されて配られ交渉や合意形成を通じてゲームを進めていく“チーム間交渉型”のビジネスゲームです。

1チーム4〜6名のメンバーで、4〜8チームを1つのグループとしてゲームを実施します。(8チーム以上の場合は2つのグループで実施)

ゲームの目的はゲーム終了時の事業価値の最大化です。

ゲーム開始時に各チームには7枚のカードが配布されます。(各チームには異なるカードが配布されます)

そして、次がこのゲームの特徴なのですが、このゲームのルールも情報カードに記述されており、各チームはルールの一部しかわかっていません

これはいわゆるハグルというゲームの形式を取っています。
※ハグルについては過去記事をご覧ください。
アイスブレイクに使える交渉ゲーム「ハグル」

例えば、以下のようなルールカードがあります。

つまり、誰も全体のルールや事業価値を最大化する方法を完全には知らないという状態でゲームがスタートします。

そこで、他のチームが持っているルールカードを把握するために情報共有を行ったり、事業価値を最大化するすためにカードを交換するための交渉をすることになります。

チームを超えたコミュニケーションを取る必要があるのもこのゲームの特徴です。

ゲームは4ラウンド制で実施され、チームで話し合うための時間と、他のチームと情報共有や交渉ができる時間の繰り返しで実施されます。

改めてゲームの特徴をまとめておきます。

・各チームに配布されるルールカード・事業カードはバラバラ

・全体のルールや得点計算方法を完全には誰も知らない

他チームと交渉・情報交換しながら、自チームにとって最適な戦略を模索

・ゲーム途中でルールが変更される“環境変化イベント”が発生

まさに、VUCAそのものを模した体験です。ゲーム中には「その情報、もっと早く共有してよ!」「そのルールがあるなら、戦略変えないといけない!」といった“混乱”や“ズレ”が意図的に発生します。

特に、途中でルールが変更される“環境変化イベント”は下画像のカードのように全体の動きによって市況が変わっていきます。

ゲーム後には振り返りを実施

ゲームプレイ後には、必ず振り返りの時間を設けています。この時間は、単に「楽しかった」で終わらせないためにとても重要なフェーズです。

トレード&グロースというゲームの体験を通じて、参加者は以下のような気づきを得ることができます。

不完全な情報の中でも、意思決定する必要があること

行動による学習の重要性

チームメンバーの役割分担と情報共有の重要性

・チームとして戦略を柔軟に見直すことの大切さ

振り返りでは、ゲーム中に起きた行動や意思決定を振り返りながら、以下のようなテーマに沿って対話を深めていきます。

VUCA時代に求められる能力とは何か?

・自分たちのチームにはどのような強み・課題があったか?

・不確実な状況でどう意思決定したのか?その結果どうだったか?

さらに、近年注目されている「アンラーニング(学びの捨て直し)」や「リスキリング(新しいスキルの再獲得)」といったキーワードにも触れていきます。

変化の激しい時代においては、過去の成功体験や既存のルールにとらわれすぎない柔軟な姿勢が必要です。
ゲームを通して「これまでの当たり前を一度疑ってみる」「新しい行動パターンを試す」という体験ができるように工夫しています。

まとめ と お問い合わせについて

VUCA時代に必要な適応力とは、すなわち「状況が不確実でも、行動しながら学習し、調整していく力」です。

VUCAという言葉や時代の変化が早いことは「頭ではわかっているけど、ピンとこない」という方も多いと思います。

ゲーム型研修は、“実践の前の疑似体験”として非常に効果的です。混乱、試行錯誤、対話、合意形成……といった現実と似た構造の中で体感することで、参加者にリアルな気づきを与えます。

実施に興味のある方は下記のお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

【対象人数】12名以上(1チーム 4-6名推奨)
【実施時間】1時間半〜3時間(3時間の場合はゲームを2回実施
【予算】
・講師派遣:20万円〜

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※研修の目的、ゴール、実施背景など箇条書きで構いませんのでご記入下さい。

その他、実施時期や受講人数など(300文字以内)


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