今回はサーバント・リーダーシップについて書いていきたいと思います。
以前にもサーバント・リーダーシップについての記事を書いておりますので、興味のある方にはこちらもご覧頂ければと思います。

サーバント・リーダーシップについての記事

以前の記事でもサーバント・リーダーシップの要素のうち重要なのは以下の3要素とお伝えしました。

1.質の高い人間関係の構築(相関係数 .91)

6.部下を第一にする(相関係数 .87)

5.部下の成長と成功に対する支援(相関係数 .82)

これだけ見ると部下にこびてる人、のようなイメージを持ってしまいますが、別の論文でもサーバント・リーダーシップで最も重要なのは「部下最重視」というようなことが書かれていましたのでご紹介したいと思います。

今回はこちらの論文を引用しながらサーバント・リーダーシップで最も重要なのは「部下最重視」ということをご紹介したいと思います。

日本の企業組織に有効なサーバント・リーダーシップ特性の特定化
中山敬介

近畿大学商学論究
15(1), 55-73, 2016-07-07

https://ci.nii.ac.jp/naid/120006344109/

論文ではサーバント・リーダーシップ特性を特定化するために下記の34個の質問を考案され、5件法によって得点化されています。
サーバント・リーダーシップ部下最重視
画像引用:表4.2 サーバント・リーダーシップ特性の因子分析結果
※赤枠は弊社側で追加

また、サーバント・リーダーシップのアウトカムとして組織成果というものを「ここ数か月,仕事へのモチベーションは向上している」、「自分自身の仕事の目標は達成できている方だ」、「ここ数か月,仕事の生産性は向上している」という3つの質問で測定されています。

その結果、上画像のようにサーバント・リーダーシップの要素として3つの要素が抽出されています。

1.部下最重視 (信頼性係数αは .88)

2.概念化説得力 (信頼性係数αは .88)

3.リーダー像 (信頼性係数αは .80)

さらに、組織成果との重回帰分析の結果、組織成果に最も相関があるのが部下最重視であることがわかったようです。

サーバント・リーダーシップ 相関
画像引用: 表4.3 主要変数の平均値、標準偏差および相関係数

まとめ

ということで、サーバント・リーダーシップにおいて最も重要なのは「部下最重視」思考であることがわかってきました。

一般的にリーダーシップというと下画像のようにリーダーが先頭を走るイメージがありますが、サーバント・リーダーシップについてはまた違った画像になるのかもしれません。

リーダー マネージャー
画像参照:https://twitter.com/Yuz0130/status/1195209401457504256

ぜひ論文も読んでみてください。

日本の企業組織に有効なサーバント・リーダーシップ特性の特定化
中山敬介

近畿大学商学論究
15(1), 55-73, 2016-07-07

https://ci.nii.ac.jp/naid/120006344109/

また、サーバント・リーダーシップの入門書も出ていますのでこちらもオススメです。


関連記事

人気記事

記事内検索

カテゴリ別

注目されているタグ

TOPに戻る
お問い合わせ