危機管理コンセンサスゲーム 船長の決断実施の流れ

今回は、チーム内での合意形成(コンセンサス)と危機管理を学ぶ船長の決断の実施の流れをご紹介します。

対象人数:4〜100名以上(1チーム 4-6名推奨)
実施時間:約50分〜2時間
(説明10分、個人ワーク10分、グループワーク20-30分、得点の算出・振り返り20-30分)
実施環境:プロジェクター、各チームに1つのテーブル
特徴:
・チームでの合意形成(コンセンサス)、及び、
 危機管理(リスクマネジメント)について学ぶゲームです。

弊社提供の船長の決断キット(カード、ボード、運営スライド)を利用
 することで社内講師の方でも簡単に実施できます。

ストーリー(設定)

あなたは旅客船「サンシャイン号」の船長です。

港を出発し、まもなく日が暮れようとしています。

ここまで穏やかに航海してきましたが、霧が濃くなり視界が悪化してきました。

レーダーに他の船の影が映り、あわてて回避しようとしましたが、時すでに遅し。
他の船と衝突してしまいました。

あなたは船長として、ただちに適切な判断を下す必要があります。

次の10個の処置のうち、重要で素早く処置すべきものから順に、1~10位までの順位をつけて下さい。

それでは、実施の流れのご紹介します。

船長の決断実施のタイムライン 60〜90分推奨

①ルール説明(約5分)

船長の決断のルールについて説明します。
船長の決断 ルール

海上で他の船と衝突という設定で、船長として、10個の処置に対して優先順位をつけていくゲームです。

手元に残った10個の処置とは下記となります。

A:音楽
⇒船内に興奮を静めるための音楽を流す

B:救命艇
⇒乗務員に救命艇を降下するように命令する

C:発電機
⇒非常用発電機が運転されているかチェックさせる

D:つり道具
⇒各救命艇につり道具を分配させる

E:医薬品
⇒船医に医薬品を持ち出させる

F:状況確認
⇒衝突箇所の現場に乗務員を配置し、事故の状況を把握確認させる

G:非常通知
⇒船内に非常事態を通知する

H:水密戸(すいみつど)
⇒船内破損区画の水密戸を閉鎖させる
※水密戸とは水の侵入を防ぐための戸

I:相手救助
⇒相手船の乗務員の救助のために救命艇を降ろさせる

J:SOS
⇒近くを航行中の船にSOSを発信、救助を求める

②個人ワーク(約10分)

チーム内で話し合う前に、個人で各処置に優先順位をつけます。

例えば、このように考えていきます。

株式会社HEART QUAKE

参加者A

まずはSOSが最初かな?

株式会社HEART QUAKE

参加者A

いや、先に状況の確認か?相手の救助の順位も難しいな。。。

というように、自分が同じ状況になったらというのをイメージして、10個の処置に優先順位をつけます。


※画像は弊社で提供している船長の決断キット(カード、ボード)となります。

③グループワーク(20-30分実施)

ここからが本番です。チーム内で話し合い、チームとしての回答を決めます

12個も処置があるので、チーム内でも必ず意見が分かれます
自分が優先順位上位につけた処置が、誰かは優先順位を低くつけているかもしれません。

グループワークでは例えば、こんな会話が生まれます。

株式会社HEART QUAKE

参加者A

色んな機器が使えなくなる前にSOSを出したほうが良いと思うから、SOSが1番で。

このように具体的な処置の優先順位について話す人もいれば、こんな人も居ます。

お客様

参加者B

情報伝達系、人命救助系とかカテゴリーに分けて考えない?

さらにこんな人もいます。

お客様

参加者C

相手の救助のことは自分たちの後でいいかな?

このように、意見が違う中でどうやって合意形成を行っていくか。
多数決や諦めではなく、協調的な合意形成のプロセスについて体験を通して学ぶことができます。

制限時間内に、チームとして1つの回答を導き出してもらいます。
カードやボードがあることで、チームでの話し合いがしやすくなります。

船長の決断実施風景

④答え合わせ(約10分)

チームでの回答ができたら、答え合わせです。
船長の決断には、専門家による模範解答(正解)が存在します。

チームで決めた正解と、公式解答の優先順位の差を記録します。

​例えば、
自分たちで優先順位7番をつけた処置が、公式解答で10番だった場合、ズレとしての3を記録します。
自分たちで優先順位7番をつけた処置が、公式解答で4番だった場合も、同様にズレの3を記録します。

全ての解答の発表が終わった段階で、公式解答との差が一番小さいチームが優勝となります。

船長の決断実施風景
※実際の研修では、弊社提供の運営スライドを使ってプロジェクターに解答を写します

⑤振り返り(約20-30分)

​ゲームが終了したら、振り返りシートを利用して、個人・チームで振り返りを行います。
振り返りを行わず、ゲームを行って、楽しかったね、だけでは非常にもったいないです。

「合意形成の行い方」について、振り返りを通して学びを深めていきます。
このゲームの面白いところは、個人で出した答えより、チームで話し合って出した答えの方が、公式解答との差が小さいという傾向があります。
つまり、1人で考えるよりもみんなで考えたほうが多角的な視点を得ることができて、問題解決に近づく、ということが体感できます。


また、そもそもなぜ人と人の意見が違うのか?を考えることで、意見が違う人との話し合いのポイントを学ぶことができます。

また、船長の決断では他のコンセンサスゲームでは行わない「危機管理(リスクマネジメント)」についての解説も行います。


上画像では、ゲームでは有事の際の行動について考えましたが、平時や、事後の行動についても解説します。

また、ビジネス上のリスクの分類についても紹介し、自分たちが見逃しているリスクについて考えます。

また、ヒヤリハットと心理的安全性の関連についても紹介していきます。
下画像は弊社ゲームキットを利用して実施される講師向けの動画マニュアルの一部となります。

船長の決断の実施を検討される方へ(無料サンプル貸出あり)

弊社では船長の決断を実施するにあたっての船長の決断キット(カード、ボード、運営スライド(pptx形式)、ワークシート(PDF形式)、ファシリテーター向け動画マニュアル)のレンタル(貸し出し)を行っております。

有料となりますが、ゲームキットを利用することでワークシートだけを使って実施するよりも参加者の満足度が高まり、またスライド作成などの準備工数が大幅に削減できます。


また、弊社講師派遣による研修実施も可能です。

なお、解答のみ知りたいというご要望はお断りしております。
解答等はキットをお申し込み頂いたお客様のみにお伝えしております。

船長の決断キットの概要はこちらを御覧ください。

詳細な資料や、無料のサンプル貸し出しをご希望の方はまずは下記より資料請求をお願いします。
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