今回はヒヤリハットと心理的安全性の関連性というテーマで最近話題の心理的安全性と、危機管理やリスクマネジメントの分野で有名なヒヤリハットの関連性について書いていきたいと思います。

ヒヤリハットとは、事故やミスにはならなかったが、業務の中でヒヤッとしたり、ハッとしたような危ない経験のこととなります。

そして、ヒヤリハットと聞くとこんな図を思い出す方も多いと思います。

画像参照:https://www.cocofump.co.jp/articles/kaigo/63/

これはハインリッヒの法則と呼ばれる経験則から導かれた法則で、1件の重大な事故の背景には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがあるというものです。

そして、できればヒヤリハットの時点で情報共有をして、事故やミスが発生しないような対策を行うことが重要です。

しかし、事故が起こりそうだった、ミスをしそうになった、ということを共有するのはなかなか難しいと思います。このあたりから心理的安全性との関連性に触れていきたいと思います。

ヒヤリハットと心理的安全性の関連性

そもそも、心理的安全性の提唱者であるエドモンドソン教授が心理的安全性の重要性に気づいたとされる研究は医療チームの研究でした。

エドモンドソン教授は成果を出しているチームはミスが少ないという仮説を立てていたところ、結果はその逆で、高い成果をあげているチームほど人的ミス件数が多いということを発見されたそうです。

ここで、エドモンドソン教授は「優秀なチームは人的ミスを「報告する数が多い」のではないか?」と考えたそうです。ミスの報告などしたくないと思うのが人間だと思いますが、それができるというのは報告しても叱責されたり、評価が悪くなることはない、という心理的安全性な安全性が担保されているからではないか?ということで心理的安全性の概念に至ったと言われています。

つまり、成果を出しているチームでは心理的安全性が高いから、ヒヤリハットの時点で情報共有や報告を行うことができ、その時点で対策を打てるため、重大な事故が起こりづらいということなのだと思います。

エドモンドソン教授の書籍としてはこちらがオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はヒヤリハットと心理的安全性の関連性ということで重大なミスを防ぐにはヒヤリハットの時点で対策を打つこと、そのためには心理的安全性を高め、情報共有、報告ができる関係性を構築していくことをご紹介しました。

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