ティール組織イベントで聞いたビュートゾルフの3つの特徴
今回は、先日参加したこちらのティール型組織に関するイベントの中で聞いた、ビュートゾルフの特徴について書いてみたいと思います。
画像参照:http://www.eijipress.co.jp/blog/2018/05/08/24469/
なお、ビュートゾルフについてのお話は、主に、登壇者の堀田先生から提供されていました。
堀田先生のプロフィールについては下記。
画像参照:http://www.eijipress.co.jp/blog/2018/05/08/24469/
ビュートゾルフ(BUURTZORG)とは
書籍「ティール組織」を読まれた方はご存知だと思いますが、ビュートゾルフは「ティール組織」の中で紹介されているティール型組織企業のうち、最も多くのページを割いて紹介されている企業です。
念の為、ビュートゾルフについて書籍を引用して説明しておきます。
従業員7万人/非営利型組織
現在はオランダ最大の地域看護師の組織として、高齢者や病人の在宅ケアサービスを提供している P.94
イベントで聞いたビュートゾルフの3つの特徴
ティール組織の中でもビュートゾルフの特徴は色々と記述がありますが、ここではイベントの中で堀田先生から説明のあったビュートゾルフの3つの特徴について書いていきます。(ティール組織的な観点というよりも1組織としての特徴というイメージです)
1.間接費が低い
2.分業制廃止
3.少ない工数で効果が高いケアの実現
1.間接費が低い
まず、1つの目の特徴として、ビュートゾルフは間接費が低いことを説明されていました。
その理由として大きく2つ挙げられていて、1つはフラットな組織であること、2つめはICTの活用です。下図はビュートゾルフで活用されているICTについての資料です。
フラットな組織で中間管理職が存在せず、ICTの活用によってオンライン上でのオープンなコミュニケーションを実現し、結果として間接費が低いという特徴になっています。
2.分業制廃止
2つめは分業制の廃止です。ここの説明は在宅ケアサービスの業務と関連するため、私の知識では正しい説明ができているかわかりかねますが、以下のように解釈しています。
日本では別々の事業者となっている(?)、ヘルパーやケアマネジャーという職種が1つの組織の中に存在していることで、従業員のコミュニケーションと、移動のコストが下がっているということを説明されていました。
下画像はビュートゾルフの組織についての資料です。
3.少ない工数で効果が高いケアの実現
3つめの特徴はビュートゾルフは他の在宅ケアサービスの組織と比べてより少ない工数で効果が高いケアを実現しているということでした。
これを実現しているのがビュートゾルフの玉ねぎモデルという考え方です。
同じものがネットにも上がっていました。
画像参照:http://ienikaerou.hatenablog.com/entry/2017/12/17/131643
玉ねぎモデルの特徴としてさらに3つ紹介されていて、それが下記です。
2.地域でのサポートを重視
3.徐々に引いていくサポート
この特徴を見ると少ないケアの部分が目立ちますが、他の組織と比べて効果も高いことも強調しておきたいと思います。
番外編:独自のKPI
最後にご紹介したいのは私が話を聞いていて面白いと思ったビュートゾルフの独自のKPIについてです。
これらもデータとして計測しているらしく、ビュートゾルフはまるでITベンチャー企業のように非常に効率的に運営されていることがわかりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ティール組織を読むとビュートゾルフの組織的な特徴がよくわかりますが、堀田先生のお話を聞いて、ビュートゾルフのビジネスモデル上の強みも素晴らしいものがあるなと感じました。
個人的なイメージですが、ティール組織の実現にはビジネスモデルとしての優秀さ(具体的には利益率)も欠かせないのか、と思っています。
みなさんはどう考えるでしょうか。