今回はうまくいってないチームの5つの特徴というテーマで下図を紹介したいと思います。

うまくいってないチームの5つの特徴

こちらの図はSearch Inside Yourself(サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法)という書籍で紹介されている図です。

ただし、書籍内で引用先が記載されている通り、こちらの書籍が元になっています。

パトリック・レンシオーニ著 あなたのチームは、機能してますか?(英題:The Five Dysfunctions of a Team)

この図の意味としてはこのようになります。

チームがうまく機能しなくなる
全ての始まりは信頼の欠如から。

図の下側から順番に進んでいく。

1. 信頼の欠如 →
2. 対立への恐れ →
3. 責任感の不足 →
4. 責務の回避 →
5. 結果への無関心

全てが信頼の欠如から始まる、という言葉はまさに、心理的安全性の欠如と言えるかもしれません。
心理的安全性についてはこちらを御覧ください。

エドモンドソン教授による心理的安全を診断する7つの質問

ここからはそれぞれの項目をもう少し詳しく解説していきたいと思います。

信頼の欠如

誰もチームメイトの意図を信頼していない。
互いに自分を相手から守る必要を感じ、
チームメイトを警戒しながら行動する。

これが次の機能不全につながる。

対立への恐れ

互いに信頼できないため、建設的な討論や対立
(人格攻撃や胸に秘めた個人的な狙いとは無縁で、
もっぱら問題解決に焦点を絞った、良い意味での対立)
に誰も関わりたがらない。

このような健全な対立抜きでは、問題は未解決のままになったり、
中途半端な形で解決されたりする。
誰も、決定にきちんと関わらせてもらった気がしない。

これが次の機能不全につながる。

責任感の不足

自分の提供した情報が適切に考慮されなかったし、
決定にきちんと関わらせてもらうこともなかったと感じると、
意欲的に取り組む気になれない。最終決定に心から従わない
優先順位や方向性に曖昧さがつきまとい、不確実さが消えない。

これが次の機能不全につながる。

責務の回避

決定事項に意欲的に取り組む気がなければ、
誰も責務を引き受けない。
チームメイトに高い基準を守ることを義務付けないからなお悪い。
恨みが蔓延し、凡庸が広がる。

これが次の機能不全につながる。

結果への無関心

これがチームの究極の機能不全だ。誰もがチームの
共通目的以外のことを気にする。
目的は達せられず、成果はあがらず、最も優秀な人材を
競争相手に奪われる

ここまで読んでみるとダニエル・キムの組織の成功循環モデルの逆を行っているように思えます。

では、どのようにして信頼を高めていくのか?といえば、リーダーについてはホランダーの信頼蓄積理論が参考になるでしょう。

こちらについての詳細は過去記事を御覧ください。

リーダーが信頼を獲得するための2つの方法

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はうまくいってないチームの5つの特徴というテーマで下図を紹介しました。
うまくいってないチームの5つの特徴

まずは信頼・関係の質・心理的安全性を高めていくことが重要というのはもはや真理なのかもしれません。参考になれば幸いです。

Search Inside Yourself(サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法)

パトリック・レンシオーニ著 あなたのチームは、機能してますか?(英題:The Five Dysfunctions of a Team)


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