ティール組織を読んでいるとインテグラル理論で知られているケン・ウィルバーの4象限モデルが登場します。(P380-381)

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

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ケン・ウィルバーの4象限モデルとは

まず簡単にケン・ウィルバーによる4象限モデルについて紹介したいと思います。

ケン・ウィルバーはアメリカの思想家で、インテグラル理論の提唱者として知られています。

ケン・ウィルバー
画像参照:https://ameblo.jp/miyuki94-moritama/entry-12182533186.html

インテグラル理論とはインテグレート(統合)の意味する通り、物事を見る時に、その1つの側面だけでなく、複数の視点から全体を見るようにしよう、という考え方です。

その複数の視点というのがケン・ウィルバーの4つの象限モデルと言われるものです。下図参照。

ケン・ウィルバー 4象限モデル

上図のように、外面的 / 内面的 という軸と、 個別的 / 集合的(全体的) という軸によって構成されます。

1つの物事を見る時に少なくともこの4つの視点から見てみて、統合的に考えましょうというのがインテグラル理論の意味するところです。

組織と4象限モデル

ティール組織で紹介されているケン・ウィルバーの4象限モデルで特に興味深いのは4象限モデルを組織に当てはめた図で以下のような図となっています。(一部加筆修正)

ティール ケン・ウィルバー 4象限

やや分かりづらいと思うのですが、組織というものを語るとき、この4つの視点を統合して考え、語らなければ全体が見えてこないということになります。

例えば、右下の組織のシステムに該当する評価制度だけをいじっても、それが左上の社員の思いや信念とズレたものであればその評価制度はうまく機能しないだろうということになります。

人材開発の分野においても研修は1つの視点であって、4つの象限モデルを用いることで他にも人材開発に関する視点があることが見えてきます。

人材開発,ケン・ウィルバー

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はティール組織の中でも紹介されているケン・ウィルバーのインテグラル理論、4象限モデルについて書いてみました。興味のある方はティールのP380-381を御覧ください。

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なお、ケン・ウィルバー自身の書籍もでていますのでチェックしてみてください。


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