アイスブレイクに使えるゲームその3「新説 桃太郎」
新入社員研修や会議の冒頭で場を和ませたい、けれど子供っぽいゲームは避けたい。そんな悩みを抱える研修担当者に向けて、発想力と笑いを両立できるアイスブレイク「新説 桃太郎」を紹介します。
昔話の配役をランダムに割り当て、その組み合わせだけで新しい物語を即興で創作するシンプルなゲームですが、参加者の創造性と協働力を短時間で引き出せる優れたアイスブレイクです。
アイスブレイク「新説 桃太郎」とは
全員が知っている昔話「桃太郎」の配役だけを偶然に任せて決めることで、普段とは違うストーリー展開を7人ほどのチームで考えるゲームです。桃太郎が2人いたり、鬼がゼロだったりと、配役のアンバランスさ自体がユーモアと創造性の起爆剤になります。
元々はテレビ番組の企画で紹介されていた遊びですが、全員が知っている物語・多様な役柄・即興性という3要素が揃っているため、研修や会議のアイスブレイクに転用しやすい構造を持っています。
得られる効果
・短時間で緊張が解ける: 笑いが生まれやすく、初対面のメンバーでも自然に会話が始まります。
・発想の柔軟性が刺激される: 「おばあさん3人」「鬼ゼロ」といった制約の中でストーリーを成立させる必要があり、既存の枠にとらわれない思考が促されます。
・役割意識が可視化される: 偶然割り当てられた役柄にどう意味を与えるかで、参加者の個性や価値観がさりげなく現れます。
・短時間で完結する: 準備不要で10〜15分あれば実施でき、研修導入や会議前の数分にフィットします。
新説 桃太郎のやり方
1. 人数と準備
原則として1チーム7名で実施します。7名に満たない場合は誰かが2役を兼ねて人数を合わせ、8名以上の場合はそのまま実行して構いません。用意するものは名刺サイズの紙7枚と筆記具だけです。
2. 役柄を書いた紙を用意する
紙に以下の7役を1つずつ書きます。
A. 桃太郎
B. おばあさん
C. おじいさん
D. 鬼
E. さる
F. きじ
G. いぬ
3. 相談なしで役柄を選ぶ
書いた紙を伏せてシャッフルし、メンバーが相談なしで1枚ずつ引きます。自分の役柄は他のメンバーに見せずに伏せたまま手元に置きます。
4. 「いっせーのーせ」で配役を発表
全員同時に役柄を公開します。ここで「桃太郎が2人」「鬼がゼロ」「おばあさんが3人」など、偶然の偏りが生まれるのがこのゲームの肝です。
5. その配役で新しい桃太郎を考える
決まったメンバーで新しい桃太郎のストーリーを即興で考えます。
・桃太郎が2人いる場合、どんな関係性なのか?
・鬼がいない場合、何と戦うのか?
・おばあさんが3人だとどんな家族構成なのか?
制約条件をどう捉えるかでストーリーの方向性が決まります。5〜10分を目安に話し合い、最後に各チームが新しい桃太郎を発表し合うと盛り上がります。
実施の際のポイント
他の昔話でも応用可能
桃太郎でなくても、役柄の多さと全員が知っているストーリーという条件を満たせば応用できます。たとえば「さるかに合戦」「浦島太郎」「白雪姫」なども候補になります。ただし参加者の世代や国籍によって共通認識が揺らぐので、実施前に絵本や短い動画で物語を共有してからスタートすると失敗しません。
テレビ番組で生まれた配役の例
元ネタのテレビ番組では、以下のように役柄が偏りました。
A. 桃太郎:2
B. おばあさん:2
C. おじいさん:0
D. 鬼:0
E. さる:1
F. きじ:2
G. いぬ:0
2人の桃太郎は「過去」の桃太郎と「未来」の桃太郎を表し、おばあさん2人は姉妹として設定。そして鬼が不在という偶然を「鬼とは一体何なのか?」を問いかけるストーリーに昇華させた、という創造的なアウトプットが生まれました。制約の中での解釈力を鍛える良い題材です。
新入社員研修・会議での活用シーン
新入社員研修の導入
配属前の新入社員研修で、チームビルディングの前段に実施すると効果的です。初対面同士でも笑いを共有することで心理的安全性の土台ができ、その後のグループワークに入りやすくなります。
会議の冒頭アイスブレイク
定例会議が形骸化しがちなチームでは、月に一度の会議冒頭に10分間実施するだけで空気が変わります。役職に関係なく偶然の配役で笑い合う時間は、フラットなコミュニケーションの呼び水になります。
ワークショップの創造性ウォームアップ
企画立案や新商品開発のワークショップ前に実施すると、「制約を受け入れて面白い解釈を探す」という思考モードが自然にセットされ、本題のアイデア出しが滑らかになります。
他のアイスブレイクゲームも合わせて
弊社ブログではアイスブレイク用のゲームを複数紹介しています。状況に応じて使い分けてください。
・アイスブレイクに使えるゲームその2「トータス」
・自己紹介のアイスブレイクに使えるゲームその4「カタルタ」
・アイスブレイクに使えるゲームその6「アッハ(AHA)ゲーム」
・以心伝心ゲームのやり方・ルールと盛り上がるお題例
・アイスブレイクに使える交渉ゲーム「ハグル」
・アイスブレイクに使えるカードゲーム「カタカナーシ」
まとめ
「新説 桃太郎」は、誰もが知っている物語を素材に、偶然の配役だけで新しいストーリーを創るというシンプルなアイスブレイクです。準備はほぼ不要で、10〜15分の短時間で場の空気を温められるうえ、発想の柔軟性・協働・ユーモアを同時に引き出せる稀少なゲームです。
新入社員研修・会議の冒頭・ワークショップの導入など、さまざまな場面で試してみてください。
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