マシュマロリバーのやり方

マシュマロリバーは、6〜10名程度のチームで協力して「チョコレートの川」を渡る身体性を伴うチームビルディングゲームです。
人数より2枚少ない30cm四方のジョイントマットを足場に、全員が対岸へ到達することを目指し、協力・失敗体験・達成感を40〜60分で体験できます。
役割分担やコミュニケーションを自然に引き出し、チームワークの向上と深い学びを得られる点が魅力です。
目次
1. マシュマロリバーとは
2. マシュマロリバーのストーリー設定
3. マシュマロリバーのやり方
4. ゲーム開始
5. ファシリテーターが注意するポイント
6. マシュマロリバー後の振り返り
7. マシュマロリバーで体験できる学び
8. こんなシーンでおすすめ
9. 必要な道具・準備物
10. 類似の協力型チームビルディングゲーム
11. まとめ
チームビルディング研修やレクリエーションで使える協力型ゲームとして「マシュマロリバー」を紹介します。6〜10名のチームでマットをマシュマロに見立てて川を渡るというシンプルなルールながら、協力・失敗体験・達成感を短時間で体験できる優れたゲームです。
類似の名前を持つマシュマロチャレンジとは別物で、こちらは身体性を伴うチームワークゲームという点が特徴です。
マシュマロリバーとは
チョコレートの川を渡るという物語設定のもと、マシュマロに見立てたマットを足場にして全員が向こう岸まで到達することを目指します。マシュマロ(マット)は人数より2枚少なく、体の一部が常にマットに触れていなければならないという制約が、メンバー同士の役割分担とコミュニケーションを自然に引き出します。
対象と所要時間の目安
・推奨人数: 1チーム6〜10名程度
・所要時間: 説明含めて40〜60分(ゲーム本体は30分)
・必要なスペース: 川幅6m分の直線が確保できる屋内または屋外
・準備物: ロープ2本、30cm四方のジョイントマット(人数-2枚)

マシュマロリバーのストーリー設定
ここはチョコレートの川が流れるメルヘンな世界。あなたたちチームはチョコレートの川を渡って向こう岸へ行かなければなりません。
川を渡るために使える道具は「マシュマロ」のみ。マシュマロは川に浮かべると「足場」になることが知られています。しかし、少しでも体が離れるとマシュマロは流れていってしまいます。
10人のメンバーが持っているマシュマロの数を数えてみると8つのマシュマロがあることがわかりました(マシュマロの数はメンバー数-2)。
30分以内に全員が向こう岸まで渡ることはできるでしょうか?
マシュマロリバーのやり方

1. フィールドを作る
ロープを2本用意し、6mほど離して平行に置きます。2本のロープが両岸(スタート地点とゴール地点)となり、その間が「チョコレートの川」になります。
2. マシュマロ(マット)を配布する
30cm四方のマットを「メンバー数-2枚」用意し、チームに渡します。マットは誰が持っていても構いません。
3. スタート側に全員集合
片方のロープ側にメンバー全員が集まります。制限時間は30分です。
4. ルールを共有する
以下のルールを全員に伝えます。
・マットは足場にできますが、常に体の一部がマットに触れていなければならない
・マットから体が離れた瞬間にマシュマロ(マット)は川に流される
・ファシリテーターは体が離れたマットを即座に回収する
・流されたマシュマロは以降使えない
・マットから落ちたり、片足が川に触れた人も川に流される
・川に流された人は何かのモノマネを行うことでチームに戻ることができる(緩和措置)
5. ゲーム開始
制限時間内にメンバー全員が対岸のロープを越えればゴールです。
ファシリテーターが注意するポイント
マットから体が離れた瞬間にマシュマロを回収する必要があるため、ファシリテーターは参加者の動きを注意深く観察する必要があります。体が離れるのは特に以下の3パターンです。
・マットを川に投げ入れる
・片足が川についた瞬間に、マットを降りる(この瞬間、マットに誰も触れていない)
・新しいマットに移ろうとしたときに、今立っているマットに誰も触れていない
ゲームは通常2回実施します。1回目に達成できなければ同じ条件で繰り返し、1回目で達成できた場合は2回目に追加ルールを入れて難易度を上げます。
追加ルールの例
・両手両足、または片足+片手など、少なくとも2ヶ所がマットに触れていなければならない
・全員が手を繋いでいなければならない
・話し声を出してはいけない(非言語コミュニケーション縛り)
マシュマロリバー後の振り返り
ゲーム後は振り返りが学習を定着させる鍵になります。以下の「問い」を立て、チーム内で話し合ってもらいましょう。
・ルールを伝えられた時、みなさんはどんなことを考えていましたか?
・ゲーム中、「前方の人たち」には何が見えていましたか?
・ゲーム中、「後方の人たち」には何が見えていましたか?
・突破口が見えたのはいつ、誰の言動がきっかけでしたか?
・ゲームをやってみて見えた自分やメンバーの特徴は?
・職場のチームワークと共通する点はありましたか?
マシュマロリバーで体験できる学び
このゲームのポイントは「協力」「失敗体験」「達成感」の3つです。
・協力: 人数より少ないマットで渡るには、必ず誰かが誰かをサポートする必要があります。自然発生的に役割分担が生まれます。
・失敗体験: 多くのチームが1回目は制限時間内に達成できません。安全に失敗を経験できる環境で、そこから学ぶ姿勢を育てられます。
・達成感: 2回目で全員が渡り切った瞬間は大きな感動が生まれます。成功体験をチーム全員で共有できるのが最大の魅力です。
身体を動かすゲームのため、メンバー同士が助け合う動きが自然と発生します。体力に差があるメンバー同士がどう協力するかというテーマが、日常業務の多様性理解にもつながります。
こんなシーンでおすすめ
・新入社員研修: 初対面の緊張をほぐしつつ、チームで成功体験を共有する導入に最適
・内定者懇親会: 入社前のメンバー同士の関係構築を、言葉より身体で深める
・合宿型研修: 座学とバランスを取る体験型コンテンツとして
・チームビルディング研修: 部門横断プロジェクトのキックオフ時に
・管理職研修: 失敗体験と振り返りのセットで内省を促す題材として
必要な道具・準備物
マシュマロリバーの実施には30cm四方のジョイントマットがあれば十分です。体育館や会議室で実施する場合、滑り止めのあるゴム製マットが安全です。
ロープは6mほど離して2本あれば十分で、スポーツ用のロープや太めの紐で代用できます。
類似の協力型チームビルディングゲーム
マシュマロリバーと同様に、身体性や協力を重視したゲームも弊社ブログで紹介しています。状況に応じて使い分けてください。
・マシュマロチャレンジのやり方(パスタと紐で塔を建てる)
・マシュマロチャレンジの詳細ページ
・NASAゲーム(コンセンサス型)
参考書籍
マシュマロリバーは「プロジェクトアドベンチャー」(PA)の代表的なアクティビティの1つです。PAの体系・進め方・他のアクティビティをまとめて学びたい方におすすめの一冊です。
まとめ
マシュマロリバーは「協力」「失敗体験」「達成感」の3要素を短時間で体験できる協力型のチームビルディングゲームです。道具はジョイントマットとロープだけで実施でき、40〜60分あれば振り返りまで完結します。
合宿型研修・内定者懇親会・新入社員研修・チームビルディング研修など、身体を動かしながらチームの関係性を育てたい場面にぜひ活用してみてください。

