アイスブレイクに使える発想力クイズ10選|研修・会議で頭を柔らかくする問題集
研修やワークショップの冒頭で場を温めるアイスブレイク。中でも発想力クイズは、参加者の思考の枠を取り払い、柔軟な発想を引き出すのに効果的です。
この記事では、研修・会議のアイスブレイクで使える発想力クイズを10問、難易度別にご紹介します。どのクイズも5分〜15分程度で実施でき、特別な準備もほぼ不要です。
1年間で400社以上の研修を実施している弊社がファシリテーションのコツもあわせて解説します。
目次
1. 発想力クイズのファシリテーションのコツ
2. 初級編(3問)
3. 中級編(4問)
4. 上級編(3問)
5. まとめ:目的別おすすめクイズ
6. アイスブレイク用スライドを無料配布中!
発想力クイズのファシリテーションのコツ
発想力クイズをアイスブレイクで使う際、単に「わかった人から答えてください」では盛り上がりません。以下の進め方がおすすめです。
ステップ1:個人で考える(2〜3分)
まずは1人で紙に書いて考えてもらいます。この「個人思考の時間」があることで、全員が主体的に参加できます。
ステップ2:グループで話し合う(3〜5分)
3〜4人のグループで話し合います。「自分にはない視点」に気づく体験が生まれます。
ステップ3:答えが分かった人はヒント役に
答えが分かった人や問題を知っていた人には、答えを言わずにヒントを出す役割を担ってもらいます。できるだけ多くの人に「アハ体験」(気づいたときの喜び)を提供するのがポイントです。
ステップ4:解説で学びにつなげる
回答を共有したあと、「なぜ思いつかなかったのか」「どんな思い込みがあったのか」を振り返ると、研修本編への導入がスムーズになります。
初級編:すぐに盛り上がる発想力クイズ(3問)
クイズ1:漢字パズル「口」(所要時間:3〜5分)
「口」という漢字に線を2本だけ加えて、別の漢字をできるだけたくさん作ってください。制限時間は2分です。
ヒント:5個以上作れたら優秀です。10個以上で天才レベルです。
田、目、四、由、甲、申、旧、日、白、中、旦、囚 など
ポイントは「口の中に線を引く」という思い込みを外せるかどうかです。口の外にはみ出す線も使えます。
このクイズは「枠の中だけで考えない」ことの大切さを体感するのに最適です。
クイズ2:りんごの分け方(所要時間:3分)
かごの中にりんごが5個入っています。5人の子どもに1個ずつ配って、なおかつかごの中にりんごを1個残すにはどうすればよいでしょうか? りんごを切ってはいけません。
最後の1人にはかごごと渡す。
「かごからりんごを取り出して渡す」という思い込みを外せるかがポイントです。
クイズ3:ローマ数字パズル(所要時間:5分)
下のローマ字の9を見て下さい。そこに一筆書き加えることによって6にしてください。ただし、一部を消したり隠したりはしないで下さい。解決方法は2種類あります。
回答1:Sを加えてSIX=6にします。

回答2:6を加えて1×6=6にします。

どちらも「ローマ数字」という前提にとらわれないことがポイントです。
なお、このクイズは異文化トレーニング(八代京子/町惠理子 著、三修社)のP.32に掲載されているものです。
中級編:グループで盛り上がる発想力クイズ(4問)
クイズ4:マッチ棒パズル(所要時間:5分)
マッチ棒で「6+4=4」という式が作られています。マッチ棒を1本だけ動かして正しい等式にしてください。
6の右上のマッチ棒を左上に移動して「0」にします。0+4=4で正しい式になります。

「数字を変える」のではなく「数字そのものの形を変える」という発想がポイントです。
クイズ5:数字の法則(所要時間:5〜10分)
下の数字にはある法則があります。「?」に入る数字を答えてください。
| 0000 = 4 | 1111 = 0 |
| 2222 = 0 | 3333 = 0 |
| 5555 = 0 | 6666 = 4 |
| 7777 = 0 | 8888 = 8 |
| 9999 = 4 | 2581 = ? |
ヒント:計算ではなく、数字の「見た目」に注目してください。
答えは2です。
法則は「その数字の中にある閉じた丸(穴)の数」です。0・6・9にはそれぞれ穴が1つ、8には穴が2つあります。1・2・3・5・7には穴がありません。
2581 → 2(0個) + 5(0個) + 8(2個) + 1(0個) = 2
「数式」として捉えてしまうと解けない問題です。数字の見た目に注目するという発想の転換が求められます。
クイズ6:3つの電球とスイッチ(所要時間:5〜10分)
あなたは部屋Aにいます。部屋Aには3つのスイッチがあり、隣の部屋Bにある3つの電球にそれぞれ対応しています。部屋Aからは部屋Bの電球が見えません。
部屋Bに行けるのは1回だけです。どのスイッチがどの電球に対応しているか、すべて特定するにはどうすればよいでしょうか?
ヒント:電球には「点灯/消灯」以外にも得られる情報があります。
1. スイッチ①をONにして、しばらく待つ(5分程度)
2. スイッチ①をOFFにし、スイッチ②をONにする
3. 部屋Bに行く
部屋Bで確認すると…
・点灯している電球 → スイッチ②
・消灯しているが触ると温かい電球 → スイッチ①
・消灯していて冷たい電球 → スイッチ③
「電球は光だけでなく熱も発する」という知識を活用できるかがポイントです。
クイズ7:コインの三角形(所要時間:5〜10分)
10枚のコインが上向きの三角形に並んでいます。コインを3枚だけ動かして、三角形の向きを逆さま(下向き)にしてください。
ヒント:三角形の「角」に注目してください。
1番(頂点)、8番(左下の角)、10番(右下の角)の3つの角のコインを移動します。

「全体を動かそう」とすると難しく感じますが、角だけに注目すると3枚で解けます。
上級編:じっくり考える発想力クイズ(3問)
クイズ8:9つの点パズル(所要時間:10分)
下の9つの★を一筆書きの4本の直線でつないで下さい。ただし、一回引いた線をなぞることはできません。
ヒント:9つの★が作る正方形の「外側」にも線を引けます。

ポイントは9つの★の枠をはみ出すこと。「正方形の中で引かなければいけない」という無意識の制約を外せるかどうかが鍵です。
このクイズも異文化トレーニング(前掲)に掲載されています。英語では「Think outside the box(枠の外で考える)」の語源となった有名な問題です。
クイズ9:数列の法則(所要時間:10分)
次の数列の法則を見つけて、「?」に入る数字を答えてください。
1 → 11 → 21 → 1211 → 111221 → ?
ヒント:数字を「計算」するのではなく、「読んで」みてください。
答えは312211です。
この数列は、前の数を「読み上げた」ものが次の数になっています。
・1 → 「1が1つ」 → 11
・11 → 「1が2つ」 → 21
・21 → 「2が1つ、1が1つ」 → 1211
・1211 → 「1が1つ、2が1つ、1が2つ」 → 111221
・111221 → 「1が3つ、2が2つ、1が1つ」 → 312211
英語では「Look-and-say sequence」と呼ばれる有名な数列です。「数式の法則」ではなく「言語の法則」という発想の転換が必要です。
クイズ10:橋渡り問題(所要時間:10〜15分)
夜、4人が橋を渡ろうとしています。橋は一度に2人までしか渡れず、懐中電灯が1つしかないため、渡るときは必ず懐中電灯を持っていなければなりません。
4人の渡る速さはそれぞれ異なります。
Aさん:1分、Bさん:2分、Cさん:5分、Dさん:10分
2人で渡るときは遅い方のスピードに合わせます。全員が渡りきる最短時間は何分でしょうか?
ヒント:「一番速いAさんが毎回懐中電灯を持って帰る」戦略は最短ではありません。
最短は17分です。
1回目:AとBが渡る(2分) → 経過2分
2回目:Aが戻る(1分) → 経過3分
3回目:CとDが渡る(10分) → 経過13分
4回目:Bが戻る(2分) → 経過15分
5回目:AとBが渡る(2分) → 経過17分
ポイントは「遅い2人(CとD)を一緒に渡らせる」ことです。Aが毎回戻る戦略だと 2+1+5+1+10=19分 かかります。速い人が戻るのではなく、遅い人同士をペアにするという逆転の発想が必要です。
まとめ:目的別おすすめクイズ
| 目的 | おすすめクイズ | 所要時間 |
| 短時間で盛り上げたい | 漢字パズル、りんごの分け方 | 3〜5分 |
| グループの対話を促したい | 数字の法則、コインの三角形、マッチ棒パズル | 5〜10分 |
| 論理的思考の研修前に | 橋渡り問題、3つの電球 | 10〜15分 |
| 「枠を超える」発想を促したい | 9つの点パズル、ローマ数字パズル | 5〜10分 |
今回紹介した10問は、すべて「思い込み・前提を外す」ことがテーマです。研修やワークショップの冒頭で実施することで、参加者の頭を柔らかくし、本編でのディスカッションを活性化する効果が期待できます。
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