今回は最近読んだ本の中からコーチング研修などで伝えたいフィードバックのガイドラインである4Aについてご紹介したいと思います。

読んだ本というのは世界一「自由」な会社と謳っているNetflixの企業文化や評価制度などについて書かれたNO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版)です。

Netflixと言えばご存じの方も多いと思いますが、いわゆるサブスクといわれる定額制の動画配信サービスを行う企業です。サブスク=サブスクリプションは現代で注目されているビジネスモデルの1つだと思います。

本書では創業して20数年で世界トップクラスの企業へと上りつめたNexflixの成功要因となる企業文化や評価制度について詳しく記載されています。

特に、今回紹介するフィードバックのガイドライン「4A」はわかりやすく、自社のコーチング研修やマネジメント研修でも活用できると思います。

Netflixで利用されているフィードバックのガイドライン「4A」

それではNetflixで利用されているフィードバックのガイドライン「4A」を紹介していきたいと思います。

netflix フィードバックガイドライン 4A

上画像が4Aを1つの表にまとめたものとなります。
まず、4Aは利用シーンによって使い方が変わります。それは、フィードバックを与える場合、とフィードバックを受ける場合です。

フィードバックを与える場合の2A

まず、フィードバックを与える場合は2つのAがあります。1つめがAim to Assistです。これは、相手を助けようという気持ちでという意味になります。
Netflixのフィードバックでは、自分のイライラを吐き出すためではなく、前向きな意図を持って行うこと、としています。これは当たり前のようですが、意外と行われていないのではないか、と思います。

2つめがActionableです。これは、行動変化を促すという意味になります。Netflixのフィードバックでは、フィードバックを受けた相手が行動をどう変えるかにフォーカスすべきとしています。
イメージ的にはこうしたらもっと良くなると思うよというこになるかと思います。

よくフィードバックで言われるGood & Motto(良い点と、こうしたらもっとよくなるよ)のMottoに近いかなと思っています。

フィードバックを受ける場合の2A

続いてはフィードバックを受ける場合の2Aです。
1つめがAppreciateで、感謝するです。フィードバックを受ける立場としては、なんとなく自分を批判される、と感じてしまう気がします。そうなると言い訳やフィードバックを無視してしまう傾向があると思います。しかし、Netflixのフィードバックでは、フィードバックに感謝しようとしています。

最後がAccept or Discardです。これは取捨選択ということになります。これは面白いなと思ったのですが、受けたフィードバックには真摯に耳を傾けるが、しかし、常にそれに従う必要はないということです。受け入れるかどうかは本人次第とされています。

たしかに、受けたフィードバックの半分程度は受け入れて半分程度は受け流すぐらいじゃないとしんどいときもあると思います。

まとめ

いかがでしょうか。この部分だけ切り出してまとめてしまうとなんとなく当たり前のようなことですが、本書を読んでみるとより深く理解できると思います。


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