アイスブレイクに使えるネタその10「ゲシュタルト療法」
研修やワークショップのアイスブレイクに使えるネタとして、今回はゲシュタルト療法のだまし絵を活用した方法をご紹介します。準備物は画像1枚だけ、所要時間は5〜10分、人数の制約もないので、対面・オンライン・大規模・少人数を問わず使えます。
ゲシュタルト療法とだまし絵の関係
ゲシュタルトとは「全体のまとまり」を意味するドイツ語で、ゲシュタルト崩壊という言葉でも耳にする単語です。
部分からは導くことのできない、一つのまとまった、
有機的・具体的な全体性のある構造をもったもの。形態。
ゲシュタルト療法は「今ここでの気づき」を体験を通じて得る心理療法で、その過程でだまし絵がよく用いられます。だまし絵は同じ絵が見方によって全く違うものに見えるという特性を持ち、参加者の発話と気づきを自然に引き出してくれるため、研修のアイスブレイクと相性が抜群です。
だまし絵を使ったアイスブレイクのやり方
用意するのはだまし絵の画像1枚だけ。手順はとてもシンプルです。
1. 参加者にだまし絵を見せる(スクリーン投影 or 配布)
2. 「何に見えますか?」と問いかける
3. 見え方が分かれたところで「もう一方の見方」を伝える
4. 「両方見えるようになりましたか?」で会話を広げる
たったこれだけで、参加者同士が自然に話し始める状態が作れます。
所要時間の目安
5〜10分が目安です。だまし絵を1枚だけ使うなら5分、複数枚を使って盛り上げるなら10分程度。研修本編に入る前のウォーミングアップとしてちょうどよい時間配分です。
人数の制約はありません
このアイスブレイクは何人でも実施できます。1対1の面談から100名以上のセミナーまで対応可能です。
・少人数(2〜10名): 一人ひとりに「何に見えた?」と聞いて回り、見え方の違いを語り合う形式が向いています。
・中規模(10〜30名): グループに分かれて「最初に何に見えたか」を共有してもらうと盛り上がります。
・大規模(30名以上): 「壺に見えた人?」「向き合う人に見えた人?」と挙手で確認するだけでも一体感が生まれます。
・オンライン: チャット欄に「何に見えるか」を書き込んでもらえば、画面越しでも参加者同士の見え方の違いが可視化されます。
研修で使えるだまし絵4選
ここでは弊社が研修で実際に使っている、定番のだまし絵を4種類ご紹介します。
1. ルビンの壺

もっとも有名なだまし絵の一つです。黒い部分に注目すれば壺、白い部分に注目すれば向かい合った2人の顔に見えます。「両方同時には見えない」という特徴があり、人間の認知の不思議さを体感できます。
2. 婦人と老婆(妻と義母)

1915年に発表された有名な多義図形で、若い女性にも、横を向いた老婆にも見えるという絵です。「最初にどちらに見えたか」で世代差や視点の違いの話題にも広げられます。
3. うさぎとアヒル

こちらも古典的な多義図形で、うさぎにもアヒルにも見えます。比較的やさしいだまし絵なので、参加者の年齢を問わず楽しめます。
4. 女性とドクロ

遠くから見るとドクロ、近くで見ると鏡台の前に座る女性が現れる、視点距離による多義図形です。「近づいたり離れたりしてみてください」と促すと、ちょっとしたエンタメ性も生まれます。
研修現場でのおすすめ活用シーン
このアイスブレイクは、以下のようなシーンで特に効果を発揮します。
・新入社員研修: 緊張を和らげ、隣の参加者と話すきっかけを作る
・ダイバーシティ研修: 「同じものを見ても人によって見え方が違う」という体験から、多様性の話題に自然に展開できる
・コミュニケーション研修: 「教え合う」体験を通じて、伝え方のコツに気づける
・管理職研修: 部下や同僚の見方が自分と違う可能性を体験する導入として
・オンライン会議の冒頭: 短時間で参加者の発言を引き出せるので、Zoomなどでも有効
「同じものでも見え方が違う」という体験は、その後の研修テーマに自然につながりやすいのが、だまし絵アイスブレイクの大きな利点です。
参考書籍
だまし絵についてもっと知りたい方や、研修用に他のパターンもストックしておきたい方には、書籍が便利です。
アイスブレイクスライドの無料配布
弊社では研修などのアイスブレイクで利用可能なゲームを10個まとめたパワーポイントスライドを無料で配布しています。(この記事で紹介したコンテンツは含まれていません)
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