2つのパターンから考えるはじめての研修内製化
もし、上司から「研修を内製化しろ」という指示を受けたらというシチュエーションを想定して「研修内製化」について書いていきたいと思います。
まず、研修内製化とはどういうことでしょうか?
参考:日本の人事部 http://jinjibu.jp/keyword/detl/431/
ということですから、研修の内製化といえば、自分たちで研修を企画、設計、コンテンツを考え、講師として登壇することといえるでしょう。
研修内製化の目的とメリット
そもそも、研修を内製化することの目的やメリットにはどのようなものが考えられるでしょうか。以下に少しリストアップしてみました。
2.普段の業務と関連性が高い研修を実施できる
3.会社の文化、業界の特性を知った上で研修を実施できる
4.会社に研修のノウハウが残る
5.受講者1人1人への配慮が細かく行える
6.(数ヶ月に渡る研修の場合)コンテンツの臨機応変な対応が可能
研修内製化を推進する多くの企業の1番の目的はコスト削減ではないでしょうか。
この仮説のもと、今回はコスト削減に焦点を当てて書いていきます。
一般的な研修には以下の費用が掛かります。
ここでの研修コストには現金として出て行かない担当者の工数は考慮されていません。
ただ、実際には担当者の工数もコスト換算する必要があると思います。
研修を「講師」と「コンテンツ」に分けて考える
もし、コスト削減が1番の目的だとすると、研修内製化によって削減できるコストは「講師料」と「コンテンツ利用料」ではないでしょうか。
ここで大事なのは研修を「講師」と「コンテンツ」に分けて考えることです。
コンテンツという言葉が少しイメージしづらいかもしれませんが、例えば、弊社が提供しているプロジェクトマネジメントの疑似体験ゲーム「プロジェクトテーマパーク」(下画像)を実施しようと思ったとします。
このとき、コンテンツというのが上記のゲームとなり、このゲームのルール説明や、実施後の解説を行うのが講師ということになります。
このように考えると、研修内製化は以下の2パターンのやり方が考えられます。
B.コンテンツは外注し、講師を内製化する
先程の事例では、パターンAはゲームも作り、講師も社内講師で実施する、ということになります。
一方、パターンBではゲームというコンテンツは既存のものを利用し、講師だけ社内講師で実施するということになります。
多くの場合、研修内製化というとAのパターンをイメージしますが、Bというパターンも考えられます。
他の例では、研修テキストは外部のベンダーから購入し、社内講師がそれを用いて実施するということです。
時間が掛かるのは講師育成かコンテンツ開発か?
これまでコストについて考えてきましたが、ここで工数に注目してみましょう。
先ほどの「研修 = 講師 + コンテンツ」で考えると「社内講師育成」と「コンテンツ開発」のどちらの工数が多く掛かるでしょうか。
もちろん社内講師の育成は簡単ではありませんが、コンテンツ開発の方が工数が掛かると考えれます。
具体的にはパワーポイントでの資料作成、個人&グループワークの企画・設計などコンテンツ開発はかなりの工数が掛かります。
※実感として、弊社ではパワーポイントの資料を作るのにスライド1枚あたり1時間程度の時間が掛かっていると思います。
従って、社員の工数をコストとして換算するのであれば前述のBのパターン
B.コンテンツは外注し、講師を内製化するというのが研修内製化のはじめの一歩としてはおすすめです。
ただし、資料は一度作ってしまえば翌年からは使い回しが効くため最初の1年目は「気合で頑張る」というのも現実的かもしれません。
まとめと弊社のサービス
研修内製化とは自分たちで研修を企画、設計、コンテンツを考え、講師として登壇すること
研修 = 講師 + コンテンツと考えると、コンテンツを外注するという内製化のやり方も考えられる。
なお、弊社では先程ご紹介したプロジェクトテーマパークのようなビジネスゲームコンテンツをレンタルにて提供しております。
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