マンダラートを使った目標設定シートの作り方|3×3の9マスで目標を64項目に細分化するインフォグラフィック

目標設定シートのテンプレート(フォーマット)には様々な種類がありますが、今回はマンダラートという手法を使った目標設定シートの作り方について書いていきたいと思います。

【結論】マンダラートは、3×3の9マスの中心に目標を書き、周囲の8マスに「そのために必要なこと」を埋めていく発想法です。さらに8マスそれぞれを新たな中心に据えて展開すると、合計64項目まで目標が細分化され、大きな目標が「達成可能な小さな行動」に分解されます。本記事ではテンプレートの作り方と書き方の手順を解説します。

目次

1. マンダラートとは
2. マンダラートを使った目標設定シートの作り方
3. マンダラートを複数組み合わせる
4. ビジネス・人材育成でのマンダラート活用
5. まとめ

なお、他にもSMARTの法則を用いて目標設定を行うテンプレートなどが広く知られています。SMARTの法則についてはこちらを御覧ください。

目標設定の際に参考にしたいsmartの法則とは

マンダラートを用いた目標設定シートは、メジャーリーグ・ドジャースで活躍する大谷翔平選手が高校時代に作成していたことで広く知られるようになりました。これは花巻東高校1年時に、目標達成のための行動を整理する目的で書かれたものです。その実物がこちらです。

大谷選手の目標達成シート
参考:https://newspicks.com/news/893396/body

中心マスには「ドラ1 8球団(ドラフト1位で8球団から指名される)」という大きな目標が置かれ、その周囲に「体づくり」「コントロール」「キレ」「スピード160km/h」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」という8つの要素が並んでいます。さらにそれぞれを細かい行動にまで落とし込んでいる点が特徴です。

こちらのシートはオープンウィンドウ64という名前で下記の書籍でも取り上げられています。

マンダラートとは

そもそもマンダラートとは以下の様に定義されています。

発想法の一種。紙などに9つのマスを用意し、それを埋めていくという作業ルールを設けることにより、アイデアを整理・外化し、思考を深めていくことができる。

3×3の9マスを書き、その中心のマスに考えたいことを書き込み、周りのマスにはそれに関連する事柄を埋めていく。
マンダラート by Wikipedia

新規事業のブレインストーミングなどで利用するとよくわかるのですが、1つのテーマ(中心に書いたもの)に対して強制的に8つのアイデアを書くことでアイデアをひねり出さなければならず、普段は出てこないアイデアが生まれることがあります。マス目を「埋めなければならない」という制約そのものが、思考を前に進める原動力になるのです。

マンダラートを使った目標設定シートの作り方

実際にマンダラートで目標設定シートを作る手順は、次の通りです。

(1)3×3の9マスを用意し、中心のマスに達成したい最終目標を書く。
(2)中心マスを取り囲む8マスに、その目標を達成するために必要な要素・テーマを8つ書き出す。
(3)9マスのブロックをさらに8つ用意し、(2)で書いた8要素を、それぞれ新しいブロックの中心マスに転記する。
(4)転記した各要素について、それを実現するための具体的な行動を8つずつ埋めていく。

この手順を踏むと、中心の最終目標1つ → 要素8つ → 具体行動64個、というかたちで目標がピラミッド状に細分化されます。最初は8マスを埋めるのに苦労しますが、「8つ書く」という制約を守ることが、思考を深めるうえで重要です。

なお、フォーマットはこちらからダウンロードすることができます。
マンダラート目標設定シート(PowerPoint版)をダウンロード

マンダラートを複数組み合わせる

1つ目のマンダラートが完成したら、次は周りに書いた8マスのうちの1つを中心としたマンダラートを作成します。

このようにすることで、1つ1つのアイデアが細分化・具体化されていきます。これを8つのマスそれぞれに行っていくと、先ほどの大谷選手の目標設定シートのように、合計64項目の行動目標が完成します。

大谷選手の目標達成シート
参考:https://newspicks.com/news/893396/body

最初のマンダラートの中心に書いた目標が大きな目標だとしても、細分化された目標であれば達成可能な気がしてきます。そして、その細分化された目標を1つずつ達成していくことで、自然と大きな目標が達成できるようになるのです。

ビジネス・人材育成でのマンダラート活用

マンダラートはスポーツ選手の目標設定だけでなく、ビジネスの現場や人材育成でも活用できます。

たとえば新入社員研修では「1年後になりたい姿」を中心マスに置き、そのために必要なスキルや行動を8つ書き出してもらうことで、漠然としていた目標が具体的な行動計画に変わります。管理職であれば「チームの目標」を中心に据え、メンバー育成・業務改善・コミュニケーションといった要素に分解していくと、日々のマネジメントで何に取り組むべきかが明確になります。

1人で書くだけでなく、チームで意見を出し合いながら埋めていくと、メンバーごとの視点の違いが可視化され、相互理解にもつながります。弊社でも、こうした目標設定の考え方を企業研修のプログラムとして提供しています。

まとめ

マンダラートを使った目標設定シートは、1つの目標に対して8つのサブ目標を考えさせることでアイデアが広がります。

また、それぞれのサブ目標に対してさらに8つの行動を設定することで、目標が具体化・細分化され、達成されやすくなっていきます。大きな目標を「今日からできる小さな行動」にまで落とし込める点が、マンダラートの最大の強みです。

弊社では、こうした目標設定の手法を企業向けの目標設定研修として導入いただいております。実施事例は、下記のボタンからご覧いただけます。

目標設定や達成力についてさらに学びたい方は、こちらの書籍もぜひ読んでみてください。


この記事を書いた人

千葉 順
千葉 順
株式会社HEART QUAKE 代表取締役
元法政大学兼任講師(キャリアデザイン論)
→ 詳しいプロフィール

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