今回も、土曜日に参加した「問い」に関する研究会からの学びのまとめです。
 
この研究会の中でワークショップは3つの種類に分類できるという話がありました。
それは以下の3つです。
 

1.省察型
2.高次学習型
3.創発型

それぞれ簡単に説明していきます。

1.省察型

省察(せいさつ)の「省」とは「かえりみる」という意味です。
コトバンクによると以下のように解説されています。
 

自分自身をかえりみて、そのよしあしを考えること。

つまり、省察型のワークショップとは、過去の経験や自分・組織の価値観を省みて、そこにある「暗黙の前提」をあぶり出すタイプのワークショップです。
 
具体的なワークショップの例として、アプリシエイティブ・インクワイアリーという手法を使ったワークショップが挙げられます。
アプリシエイティブ・インクワイアリーの詳細については過去の記事を御覧ください。

はじめてのアプリシエイティブ・インクワイアリー

 
簡単に書けば、「あなたが最も成果を出したと思う仕事とは?」というテーマでインタビューを受けているように(実際にペアワークなどで誰かにインタビューしてもらいます)ストーリーテリングしてもらうという形式です。
 
このような手法を使うと、過去の経験を話すことになり、また「成果を出したと思う」という文言によってその人にとっての「成果」という価値観を聞き出すことができます。
 
このように自分や組織の経験や価値観を引き出すことで「暗黙の前提」をあぶり出し、かつ、それを複数人で行うことで、それぞれの「暗黙の前提」にズレがあることを理解しできます。
 
それによって、自分の中にある「暗黙の前提」を見直し新しい価値観を取り入れることにつながります。これが省察型のワークショップの特徴です。

2.高次学習型

ふたつ目は高次学習型です。
ここではいわゆる知識提供型の「座学」ではなく、「知識の利用・活用」を高次学習というニュアンスで定義しています。
 
もう少し高次学習について詳しく書くと、「組織学習」という分野の中には「低次学習」と「高次学習」という概念があります。Fiol & Lyles. (1985)
 
学術的な説明によれば以下のように書かれています。

低次学習とは、表面的な、関連した過去の行動を繰り返すことによって強化される学習である.高次学習は、中心的な規範に対する学習で認知的プロセスを指すもので、行動結果の解釈の仕方等によって変化が起きる学習を表している。
 
Off-JTと有機的に連環させたOJT学習モデルの提案 ―学習理論に基づいたOJT学習モデルの3類型― より

少し難しいですが、行動とその結果を通して、自分の価値観が変わっていく学習と捉えれば、問題ないと思います。ダブルループ学習の記事と合わせて御覧ください。

ダブルループ学習を組織で活用する3つの方法

 
前段が長くなりましたが、具体的にはレゴブロックや演劇、学習用ゲームを用いて既存の知識を「利用」して制作やゲームのプレイを行うようなワークショップと言えます。

3.創発型

最後は創発型です。
これは比較的理解しやすいのではないか?と思います。いわゆるブレストです。
 
一応、創発とは何か?を確認しておくと以下のように定義されています。

部分の性質の単純な総和にとどまらない特性が、全体として現れること。
物理学や生物学などで使われる用語「emergence」(発現)が語源
 
以下より抜粋
https://jinjibu.jp/keyword/detl/521/

しかし、現代における創発とは以下の様なイメージではないでしょうか?

多様な人が集まり、話し合うことで、1人では思いつかなかったアイデアが生まれること

具体的にはワールド・カフェという手法や、ブレインライティングといった手法を用いることでアイデアを生み出していくワークショップです。
ワールド・カフェのやり方についてはこちらを御覧ください。

社内でのワールドカフェのやり方(実施編その1)

まとめ

ワークショップを大きく3つの種類に分けると以下のの3つに分けることができます。
 

1.省察型:自分や組織の「暗黙の前提」をあぶり出す
2.高次学習型:知識を「活用」するなかで、「知恵」に昇華させる
3.創発型:新しい「アイデア」を生み出す

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