会議などでブレインストーミングを実施されているチーム、企業も多いと思います。
しかし、そのブレストはうまくできていますか?と問われると自信は無いというのがリアルなところではないでしょうか。

中にはブレストの4つのルールは参加者に説明しているよ!という方もいるかもしれません。ちなみに、ブレストの4つのルールとは以下の通りです。

1.判断・結論は先延ばしにする
判断し、結論を出すのは次の段階に譲り、この場は発散する場であることを徹底しましょう。

2.突飛な考えを歓迎する
新規性のある発明はたいてい最初は笑いものにされる事が多いもの。
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを歓迎しましょう。

3.質より量を重視
最初にでてくる5〜6個目までのアイデアは多くの人が思いつくものであることが多いです。
良いアイデアとはありふれたアイデアを出し尽くした先に現れます。
できるだけ多くのアイデアを出すことがとても重要です。

4.他者の意見に便乗する
たくさんのアイデアを出すためには別々のアイデアをくっつける、一部を変化させるなど、他者の意見を利用してアイデアを膨らませましょう。

ブレインストーミングの効果を20%アップさせる方法

ということで、今回はブレインストーミングの効果を20%アップさせる方法をご紹介したいと思います。

先に、ブレインストーミングの問題点として注目すべきデータを上げておきたいと思います。

少数の人だけで全体の60-75%の時間を使っている(話している)

つまり、みんなでアイデアを出そうというコンセプトのはずのブレインストーミングは実は少数の人の発言によって構成されていることがわかっています。

では、どのようにすればみんなで意見を出せるのか?つまり、より効果的にブレインストーミングを行うことができるのか?その答えがブレインライティングという個人で考える手法を用いることです。

ブレインライティング

ケロッグ経営大学院のLeigh Thompsonによれば以下のことがわかっています。

ブレインライティングという手法を用いたグループは、通常のブレインストーミングを行ったグループに比べて20%多くのアイデアを生み出すことができた。

また、通常のブレインストーミングを行ったグループに比べて42%多くのオリジナリティのあるアイデアを生み出すことがができた。

ブレインライティングとは?

ブレインライティングは「書くブレスト」とされ、通常のブレストと比べて、話すよりも書くことが重視されるブレストのやりかたです。

ここでは簡単にそのやり方を紹介したいと思います。詳しく知りたい方は書籍がでていますのでそちらも参考にしてみてください。

まずは、下記のようなシートを1人に1枚、配布します。シートは6行3列になっています。

ブレインライティング

まず、今回考えたいテーマを記入し、そのテーマで思いつくアイデアを1人で3つ考え、1行目に埋めていきます。これが1ラウンドです。

その後、そのシートを隣の人に回します。2ラウンド目は回ってきたシートの1行目に書かれたアイデアを参考にしながら、テーマについてのアイデアをまた新しく3つ考え、2行目に埋めていきます。

これをあと4回繰り返すとシートが全て埋まります。1つのシートで6✕3で18個のアイデアが生まれ、6人で実施すると、108個のアイデア石井力重さんのホームページからPDFがダウンロードできますのでそちらを参考にしてください。

「ブレインライティング」のやり方

本記事の参考記事:https://www.fastcompany.com/3033567/brainstorming-doesnt-work-try-this-technique-instead

まとめ

弊社でファシリテーションを実施したテモナ株式会社様での新規事業立案ワークショップでブレインライティングを実施して30分で200個のアイデアを生み出しました。

テモナ株式会社様で新規事業立案ワークショップを実施しました


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