アイスブレイクに!東大式「数字で考える」ディスカッションで思考力UP
本記事では、書籍「東大式 数値化の強化書」(永田耕作著・彩図社)で紹介されているお題をベースに、研修や会議のアイスブレイクで使える「数字で考える」ディスカッションのワークを2つ紹介します。
3〜5人のグループで5〜10分話し合うだけで、「直感ではなく数字で考える」思考のクセを体験的に揺さぶることができ、研修・会議の冒頭にもぴったりです。
弊社ではこれまでアイスブレイクで使えるネタを数多く取り上げてきましたので、関連記事は下記よりご覧ください。
アイスブレイクネタ 一覧
このアイスブレイクの基本情報
・所要時間:1お題あたり5〜10分(説明1分+議論3〜7分+解説1〜2分)
・推奨人数:3〜5人1グループ(複数グループでも実施可)
・準備物:とくに無し(ホワイトボードや付箋があれば可視化しやすい)
・適した場面:ロジカルシンキング研修/企画・マーケティング研修/管理職研修の導入/週次会議の頭出し
「数字で考える」とは、事実を直感や印象ではなく数値で比較すること。本書「東大式 数値化の強化書」のお題は、日常の身近なテーマを題材にしているため、参加者の知識差に関わらず取り組みやすいのが特長です。
本書では物事を数値で考えるための具体的なお題が出題されており、本記事では研修・会議のアイスブレイクとして使いやすい2題をピックアップしました。
お題その1:宅配ピザのコスパ
1つめのお題は宅配ピザのコスパについてです。
さて、いかがでしょうか。
進め方(ファシリテーターの台本)
1. お題を読み上げる(1分)
2. グループに「直感」と「計算根拠」の両方を出してもらう(3〜5分)
3. 各グループに結論と理由を発表してもらう(1〜2分)
4. 解説を共有する(1分)
解説と気づき
直径が2倍なのに金額は3倍になっているからMサイズのほうがお得、と考えた方もいるかもしれません。しかし、回答は以下のとおりです。
つまり、Lサイズのほうがコスパが高く、お得ということになります(食べきれるかは別として)。
このお題のキモは「2倍/3倍/4倍」のような直感的な比較ではなく、面積(=実際の量)で比べるという思考の切り替えです。「価格は1次元、量は2次元」という気づきを、参加者から引き出せると振り返りが深まります。
お題2:Youtube Premiumのコスパ
2問目はYoutube Premiumのコスパについての問題です。
本文ではこのように記載されています。
このままだと議論がしづらいので、ディスカッション用に下記のように変換します。
なお、動画視聴10分あたり、30秒の広告が流れるというデータがあります。
さて、いかがでしょうか。
進め方(ファシリテーターの台本)
1. お題を提示する(1分)
2. 「自分の時給はいくらか」「1日に何時間視聴するか」を各自で書き出してもらう(2分)
3. グループ内で「加入すべき人物像」をすり合わせる(3〜5分)
4. 代表グループに発表してもらう(1〜2分)
解説と気づき
ざっくり言えば、時給いくら以上で、視聴時間が1日X時間以上の人であればペイできる、というような回答が出てくるとベストです(出題時にここまで踏み込んで言う必要はありません)。
具体例として「時給2000円・1日2時間視聴」の人であれば、月60時間視聴 × 広告比率5% = 月3時間 × 2000円 = 6000円分の時間節約に相当します。月額1280円ならお得という計算になります。
このお題のキモは、金額と時間を同じ単位(≒お金)に換算して比較すること。「広告に時間を奪われる損失」を可視化できる人が増えると、業務でも時間単価で物事を考える習慣が育ちます。
「東大式 数値化の強化書」をベースにする理由

本書を参考にしている理由は次の3つです。
・身近なテーマで知識差が出にくい:宅配ピザもYouTubeも全員が知っているため、職位や部署が違うグループでも議論が滞らない
・「直感の答え」と「正解」のギャップが鮮やか:直感で外しやすい設計なので、参加者の集中力と関心が上がる
・振り返りで「自分の業務に転用できる」と腹落ちしやすい:日常の意思決定を数値化することの意味を体感できる
研修や会議のアイスブレイクとしてだけでなく、ロジカルシンキング研修やマーケティング研修の導入としても活用できます。
応用|数値で考える研修のさらに発展形
「数字で考える」をもう少しゲーム性の高い形で体験させたい場合は、TOP10ブラックジャックというアイスブレイクゲームもおすすめです。順位や数値感覚を揃える練習として、初対面メンバー同士でも盛り上がります。

アイスブレイクに使えるゲーム『TOP10ブラックジャック』
まとめ|「数字で考える」アイスブレイクで思考力を鍛える
本記事では、書籍「東大式 数値化の強化書」をベースにした数字で考えるアイスブレイクとして、宅配ピザのコスパとYouTube Premiumのコスパの2題を紹介しました。
共通する学びは「直感の答えと、数値で出した答えのギャップに気づくこと」。これは研修テーマとしてのロジカルシンキング・データドリブンな意思決定の出発点になります。
書籍にはほかにもユニークなお題が多数収録されているので、興味のある方は書籍も合わせてご覧ください。

