2015年5月4日
目標設定の際に参考にしたいsmartの法則とは
多くの企業内では目標による管理が行われています。MBO制度を取り入れている企業も多いでしょう。
しかし、どのように目標を設定すべきか、というところまで意識されているでしょうか。
目標設定を行うはとても良いことですが、あまりにハードルの高い目標は逆にモチベーションを下げますし、簡単すぎる目標では意味が無いでしょう。
目標設定の方法としてSMARTの法則がよく知られています。
5つの英単語の頭文字を取ってSMARTとされており、わかりやすい名前もその知名度に一役買っていることでしょう。
SMARTの法則とは
以下の5つの英単語の頭文字を取った目標設定方法です。
Specific = 具体的であること、わかりやすいこと
Measurable = 計測可能であること、数字になっている
Achievable = 達成可能であること
Realistic = 現実的であること
Timely = 期限が明確であること
Measurable = 計測可能であること、数字になっている
Achievable = 達成可能であること
Realistic = 現実的であること
Timely = 期限が明確であること
別バージョンのSMARTの法則
実はSMARTの法則は別バージョンも存在しています。
具体的にはAとRが上記とは異なります。
Specific = 具体的であること、わかりやすいこと
Measurable = 計測可能であること、数字になっている
Agreed upon = 同意していること
Result-oriented =成果に基づいていること
Timely = 期限が明確であること
Measurable = 計測可能であること、数字になっている
Agreed upon = 同意していること
Result-oriented =成果に基づいていること
Timely = 期限が明確であること
具体例を参考に2つのバージョンの使い勝手について考えてみたいと思います。
SMARTの法則を使った目標設定例
とある営業マンの営業成績を上げるという目標をSMARTの法則を使って具体的に考えてみましょう。
S(具体的であること) = アポ取得率を上げること
M(計測可能であること) = アポ取得率を現在から20%増やすこと
A(達成可能であること) = 20%は達成可能な目標だと思われる
R(現実的であること) = 20%は現実的な目標だと思われる
T(期限が明確であること) = 3ヶ月後までに達成すること
M(計測可能であること) = アポ取得率を現在から20%増やすこと
A(達成可能であること) = 20%は達成可能な目標だと思われる
R(現実的であること) = 20%は現実的な目標だと思われる
T(期限が明確であること) = 3ヶ月後までに達成すること
時間があればご自身の目標についてSMARTの法則に当てはめて考えてみて頂きたいのですが、M,A,Rの区別が無くなってしまいます。
そういった意味で、企業内でSMARTの法則を利用される場合は
Agreed upon = 同意していること
Result-oriented = 成果に基づいていること
を利用するのをおすすめします。
この2つを利用した場合の目標設定を見てみましょう。
S(具体的であること) = アポ取得率を上げること
M(計測可能であること) = アポ取得率を現在から20%増やすこと
A(同意していること) = この目標に上司、部下が同意していること
R(成果に基づいていること) = アポ取得率向上が営業成績の向上に効果的であること
T(期限が明確であること) = 3ヶ月後までに達成すること
M(計測可能であること) = アポ取得率を現在から20%増やすこと
A(同意していること) = この目標に上司、部下が同意していること
R(成果に基づいていること) = アポ取得率向上が営業成績の向上に効果的であること
T(期限が明確であること) = 3ヶ月後までに達成すること
どうでしょうか。こちらの方が、より適切な目標を設定できると思いませんか。
目標に納得感がなければ達成への意欲は湧きませんし、その目標が成果に直結しなければ、目標は達成できたが、成績は上がらなかったという不幸は起こりません。
目標設定の際にはぜひSMARTの法則を取り入れてみてください。