ゼロベース思考を行うための前提の消去法
論理的思考、クリティカルシンキング、デザイン思考、システム思考などなど世の中にはいろいろな思考法がありますが、今回はゼロベース思考について書いていきたいと思います。
ゼロベース思考とは
ゼロベース思考の具体例
1日50件の一般家庭への飛び込み営業をしている営業マンがいるとしましょう。
現在は1日50件回って1件受注できるので、どうやって1日100件にできるかを考えています。100件にすれば2件受注できると目論んでいます。
普通に考えると大きな団地を見つけて移動時間を短くするなどの方法が考えられます。
しかし、ゼロベースで考えると、例えば、自分が訪問するのではなく、一気に100名の人に来てもらえるようなセミナーができないか?と考えます。自分でセミナーに来る人であれば飛び込み営業よりも受注確度が高いかもしれませんし、1日300名への営業もセミナーであれば可能かもしれません。
少し極端な例ですが、このように既存の前提を捨てて考えてみることがゼロベース思考です。
ゼロベース思考のための前提の捨て方
しかし、問題はどのようにして前提を捨てられるか?ということです。
ここでは、バイアスと呼ばれる思考の偏り(かたより)を紹介することで我々の思考がいかに既存の概念や、成功体験、情報に縛られているかをご紹介したいと思います。
逆に言えば、バイアスに掛かっていることを意識し、それを消去しようと考えれば、前提を捨ててゼロベースで考えることができると思います。
ここでは大きく10個のバイアスを紹介したいと思います。
10の思考バイアス
思考のバイアスには大きくわけて10つのパターンがあると言われています。
ゼロベースで考える際には、1つ1つのバイアスに自分が掛かっていないか、それを排除したらどうなるか、を意識すると、前提を捨てて考えることができます。
みなさんもぜひ10の思考バイアスを「まずは意識して、消去し」、ゼロベースで考えてみてください。