2022年11月下旬現在、カタールでワールドカップが行われています。
日本のグループリーグ初戦は強豪ドイツ戦でしたが、なんと、2-1で逆転勝利となりました。

友人たちとスコア予想をしていたのですが、私は恥ずかしながら0-3で日本の敗北と予想していました。7名程度で予想していましたが最も良い予想で1-1、0-0の引き分けとなっており、誰一人して勝利を予想はしませんでした

みなさんはいかがでしたか?

私個人の0-3という予想は前半終了時にほぼ確信に変わっていました。前半終了時点で0-2になっていてもおかしくなかったと思います。

しかし、後半、日本はまったく違うチームになっていた気がします。
それはなぜか?それは、前半がなぜ、あんなにうまくいっていないのか?を分析し、それに対してシステム変更という采配で構造的な問題解決を森保監督が行ったから、と言えるのではないでしょうか。

これについては元日本代表で、現在は起業家の鈴木啓太さんのYoutubeチャンネルでも取り上げられています。

サッカーでは途中で選手交代が認められていますが、日本代表は後半からディフェンダーの冨安選手を投入しました。素人ですので、負けているのにディフェンダー?と思いましたが、これによってディフェンスの人数を前半の4人から3人に変更し、中盤の選手を4人から5人に増やすというシステムの変更を行いました。

これが前半、ドイツにうまいようにやられていた中盤のバランスを保てるようになりました。こうやって書くのは簡単ですが、実はディフェンスが3人のいわゆる3バックシステムはこれまで日本があまり取り入れていないシステムということで、それをワールドカップ本番で意思決定するのは大変だったと思います。

そしてこれは森保監督が「これまで」、にとらわれず、「ゼロベース」勝つための采配を行える監督だ、ということを証明したと思います。
※この記事を書いているのは第2戦のコスタリカ戦が終了した後となっており、第2戦についてはこのゼロベース思考があだとなった感もあります。。。

森保監督の采配と氷山モデル

ということで、前提を知ってもらうためのサッカー評論が続きましたが、本題の采配と氷山モデルについてです。

氷山モデルについてはご存じの方も多いと思いますが、ドイツ戦を氷山モデルで振り返ってみます。
我々に見えているできごととして、前半はドイツに思うようにやられており、日本の強みである早いサイド攻撃というシーンは前半の20分以降はかなり減ってしまいました。

パターンとしては、前半はドイツのキミッヒというミッドフィルダーの選手という選手をうまく捕まえることが出来ず、守備がずれて、ドイツ側の誰かがフリーになっているという形が多く見られました。

そこで、森保監督の采配は、フォーメーションというシステム=構造に手を入れて、ディフェンスを4人から3人に減らし、中盤を4人から5人に増やし、キミッヒ選手については遠藤選手がしっかりと監視し、かつ、鎌田選手がサポートするという形を取れるようになってから、徐々に流れが変わってきたと思います。

後半には更に日本のサイド攻撃の起点となる三苫選手や堂安選手を投入し、結果として、三苫選手の仕掛けから最後は堂安選手がゴール、逆転ゴールとなった浅野選手も交代で出た選手ということで、森保監督の采配がバッチリハマった試合となりました。

まさにシステム思考の勝利と言えるのではないでしょうか(と書いて、そこまでではないだろ、というツッコミを自分でいれていますが。。。)

まとめ

いかがでしょうか。今回はドイツ戦の森保監督の采配と氷山モデルということで、歴史的勝利について書かずにはいられないという気持ちで書きました。

氷山モデルやシステム思考について別の記事でも書いていますので興味を持った方はぜひご覧ください。

事例で学ぶ氷山モデルとシステム思考


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